前回は、労働者の国、メーデー、2012年に経済力向上(人民生活の向上)をスローガンとした「強盛大国」朝鮮民主主義人民共和国の報告をした。今回は共和国の医療・教育制度・住宅と、散策した平壌の街並について紹介する。 ● 教育と医療制度 ● 教育は、11年間の義務教育制度で、親の負担は一切なしの無料。
我々は平壌市内の小学校を見学した。 校長先生の話では、基本的に小学校は村ごとにあり、半径200m以内に居住している児童が通学している。また、1クラス35~40人教室で授業は45分間、3ヶ月に1度親との懇談会を開催、その辺は日本と同じように思えた。異なる点で言えば、授業は午前中で終了。一度、昼食を取りに自宅に戻り、午後からは学年ごとの課外授業が組まれている。 ● 共和国の住宅事情 平壌市内の街並みを車両からだけではなく直接この目で見たく、我々の担当である朝鮮対外文化連絡協会(対文協)の指導員の許可を得て、朝の集合時間前に平壌駅から大通り、そして1~2本奥に入った通りなど約20分ほどであったが2日ほど散歩してみた。表通りから奥に入った通りでは、10階立てビルの前に2階部分まで届くような大きな模造紙に手書きでグラフが作成されていた。その前に多くの人(労働者)が集まり、腕組みした難しい顔の人や、満足顔で仲間内で話している人の光景をみた。指導員から、日常の労働以外の社会貢献度(国)の達成度を各業種別グループに分けグラフにしているとの説明を受けた。ここでの社会貢献とは、本業以外の社会貢献を差し、我々に同行している指導員も通訳以外に繁忙時期の農業の手伝いや地域の仕事をするとの事。それらの達成状況(貢献度)をグラフにしており国民はそれを見て色々談義し国力を上げるらしい。 ※ 次号は、共和国の農業と協同組合、拉致と強制連行について報告予定。日朝友好なにわの翼 「共和国」紀行 ①「こちら」 | ②「こちら」 | ③「こちら」 |