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 前回は、労働者の国、メーデー、2012年に経済力向上(人民生活の向上)をスローガンとした「強盛大国」朝鮮民主主義人民共和国の報告をした。今回は共和国の医療・教育制度・住宅と、散策した平壌の街並について紹介する。 

 教育と医療制度
初めに、共和国の医療・教育制度は昨年訪問したキューバ同様「無料」(キューバは治療は無料だが薬品は一部負担。共和国では全てが無料かどうかは私の取材不足で不知)。そして、我々訪問団は女性が妊娠し出産、そして出産後の乳幼児の保育まで一貫して役割を果たしている産婦人科病院を見学した。産婦人科といっても大学病院規模の施設で、多くの女性が診察を受けており国が妊娠・子育てに力を入れているのが伺えた。また、共和国に住んでいる約7000人の外国人の医療はどうなっているかの質問には、各国の医療制度に合わすらしく日本人は有料となる。

 教育は、11年間の義務教育制度で、親の負担は一切なしの無料。
我々は平壌市内の小学校を見学した。

校長先生の話では、基本的に小学校は村ごとにあり、半径200m以内に居住している児童が通学している。また、1クラス35~40人教室で授業は45分間、3ヶ月に1度親との懇談会を開催、その辺は日本と同じように思えた。異なる点で言えば、授業は午前中で終了。一度、昼食を取りに自宅に戻り、午後からは学年ごとの課外授業が組まれている。

 共和国の住宅事情
  住宅事情は、住居は無料。また、生活に必要な電気・水道・冬に使用するセントラルヒーターの使用代などは、日本円で約1000円を支払うだけであとは何もいらないと言っていた。同じ無料という考え方でもキューバでは、全て住宅に価格がありその価格は大きさ・地域によって住宅価格が違い、その価格の10%を支払えば個人の所有になり、同じ価格で国に売ることも出来る。形が違うが安価(無料)で住居したり購入出来ることは社会主義の良い点である。また、共和国の住宅は日本でよく見る新しいマンション型の公団住宅と同じで、旧型住宅は、今後、2012年金日成生誕100年に向け建て替えが急ピッチで始まるとも言っていた。

 

平壌市内の街並みを車両からだけではなく直接この目で見たく、我々の担当である朝鮮対外文化連絡協会(対文協)の指導員の許可を得て、朝の集合時間前に平壌駅から大通り、そして1~2本奥に入った通りなど約20分ほどであったが2日ほど散歩してみた。表通りから奥に入った通りでは、10階立てビルの前に2階部分まで届くような大きな模造紙に手書きでグラフが作成されていた。その前に多くの人(労働者)が集まり、腕組みした難しい顔の人や、満足顔で仲間内で話している人の光景をみた。指導員から、日常の労働以外の社会貢献度(国)の達成度を各業種別グループに分けグラフにしているとの説明を受けた。ここでの社会貢献とは、本業以外の社会貢献を差し、我々に同行している指導員も通訳以外に繁忙時期の農業の手伝いや地域の仕事をするとの事。それらの達成状況(貢献度)をグラフにしており国民はそれを見て色々談義し国力を上げるらしい。

※ 次号は、共和国の農業と協同組合、拉致と強制連行について報告予定。
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