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南大阪平和人権連帯会議「沖縄・辺野古ヘリ基地建設を許さない」学習会

10月20日に田中機械ホールで「沖縄・辺野古ヘリ基地建設を許さない」学習会を開催した。主催者あいさつに立った垣沼副議長は、7月1日に安倍政権は集団的自衛権行使の容認を閣議決定したことと併せて、辺野古での新基地建設を進めると発表した。

この間、辺野古では、キャンプシュワブゲート前での抗議行動と大浦湾でのボーリング調査に抗議するカヌー隊を組織して連日行動を行い、この大阪からも連帯ユニオン生コン支部や全港湾大阪支部から支援のため辺野古行動に参加している。今夜は、情勢報告を服部さんから、辺野古現地闘争に参加した仲間からの報告を受けて現地闘争団と連帯しようと提起した。

 

前衆議院議員の服部さん
   前衆議院議員の服部さん

最初に前衆議院議員の服部さんから、辺野古現地での抗議行動を監視している海上保安庁の暴力的な弾圧は、本来任務ではなく逸脱した行為だと指摘。海上保安庁の所管は国土交通省であり防衛省の監理下にないにも関わらず、抗議行動のカヌー隊の進路を妨害している。法的根拠のない阻止行動について抗議の声を大きくしていこうと提起した。

1995年9月に普天間基地の米兵による少女暴行事件(1)をきっかけにして、10月宜野湾海浜公園で8万5千名の県民抗議集会が開催された。現地を視察した米国務長官が普天間基地を「5~7年以内に返還」することで日米合意する。しかし、県内移設を条件としたため膠着状態に陥る。そのため代替え基地案が浮上しては消える状態が続いたが、97年12月に名護市長が基地受け入れを表明した。しかし、名護市の市民投票で移設反対が多数を占める。

2004年8月に米軍ヘリが沖縄国際大学に墜落(2)、局面が変わり9月から辺野古沖でボーリング調査を開始した。しかし、このボーリング調査に反対する市民の抗議に中断し、05年に海上案から辺野古沿岸案に変更した。09年9月に民主党政権が発足し鳩山首相は、「最低でも県外に」を提案した。10年1月の名護市長選で稲嶺さんが当選し「海にも陸にも基地はいらない」と表明する。
12年12月に民主党政権が衆議院選挙で敗れ安倍政権が発足、13年3月には防衛省が沖縄県に辺野古埋め立て承認を申請し、12月には仲井真知事が公約を翻し辺野古埋め立て承認する。14年1月の名護市長選で稲嶺市長再選、9月の名護市議選でも移設反対派が過半数を占める。

辺野古の大浦湾は、自然豊かな海で青珊瑚やジュゴンの生息地であり国際的にも注目されている宝の海だ。その海を埋めてV字型滑走路を造り、大型艦船が着岸できる埠頭や弾薬庫も備えた新鋭の軍事基地を建設しようとしている。

安倍首相は、新基地は現行のオスプレイが使用する基地でありそれ以外の運用はないと発言しているが、普天間基地の代替えではなく機能強化された新基地で、長期間も使用できるのである。この埋め立てのため2100万?の土砂が必要で、400万?は県内(辺野古ダム周辺)から調達し、1700万?は県外の海砂を使用すると言われている。防衛省は、辺野古ダムからの土砂運搬に大型ベルトコンベアを使用しようとしていたが、市長が拒否したためダンプ輸送で行うことに。環境破壊は許せない。と締めくくった。

次に、辺野古現地でのカヌー隊の行動を阻止する海上保安庁の暴力的な弾圧を記録したビデオを観て怒りを新たにし、現地抗議行動に参加した連帯ユニオン生コン支部と全港湾大阪支部の仲間から生々しい報告を受けた。

最後にこの大阪から支援を広げようと中村副議長が締めくった。


参考
(1) 沖縄米兵少女暴行事件 - Wikipedia

(2) 沖国大米軍ヘリ墜落事件 - Wikipedia

 連帯ユニオンの辺野古への取り組み 一覧

 

 

 

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