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軍艦の大阪港入港を許さない!

9月24~25日、海上自衛隊が大阪港湾内の全域を使った海上展示訓練を行いました。

この自衛艦入港に対して南大阪平和人権連帯会議を編成する労組と市民団体は9月22日、抗議の集会とデモを行いました。300名の市民、労働者が集会会場の天保山公園に集まり、「平和貿易港としての大阪港を守る」と訴えました。

 

<常態化する軍艦入港の狙い>
近年、大阪港への米軍艦船をはじめとする軍艦の入港は毎年のように行われており、自衛隊艦船の入港も常態化しています。今回の『展示訓練』とは一般公募した市民に大阪(天保山)、神戸(新港及び阪神基地隊)、淡路島(津名港)、和歌山(和歌山港)という広範囲から乗船させ、艦艇の体験航海等を通じて海上自衛隊の活動を身近に体験・体感させる、というものです。そこには、自衛隊を軍隊として市民に認知させ、大阪港を「いつでも軍事用に使えるようにする既成事実を作る」狙いがあると言えます。

<集会の模様>
22日に行われた集会では、始めに全港湾大阪支部の大野執行委員長が実行委員会を代表して以下のように挨拶。

大野:今回の自衛艦入港は1週間前に突然発表された。非常に姑息な手段だ。我々は以前から大阪港への軍艦入港に対して反対の声をあげ続けてきた。

現在、自衛隊は米軍の指揮下にあると言われる。そして先ごろ誕生した野田政権は日米同盟の深化を唱えているので、日米軍事体制の強化は明らかな路線だ。戦争への準備、足固めが進んでいくことに対して我々は断固反対の声をあげなければならない。
沖縄では辺野古新基地への反対の声が大きい中、米政府は普天間基地にMV22オスプレイを2012年秋から配備すると正式発表した。住宅が密集する「世界一危険」な普天間基地に「未亡人製造機(墜落して搭乗者を死亡させるから)」と言われる軍用ヘリコプターを配備することは、周辺住民の安全や騒音のことは一切考えていないということだ。
このところ、大阪港には1年間に5回も軍艦が入港している。大阪港は戦時中に軍事拠点として使用され、食料や武器、弾薬が戦地へと輸送されていた。このことで爆撃を受け破壊された。もう一度軍港化することは再建の道のりを否定することだ。
地元の市民や労働者で平和港としての大阪港を守ろう!私たちは反戦・平和の旗を高く掲げて、協力しながら一歩も引かぬ思いだ。粘り強く頑張ろう!
 

次に、おくの正美・大阪市会議員からの檄文が読み上げられました。続いて、柳澤港地区平和人権連帯会議事務局次長から集会基調報告があり、参加者全員の拍手で確認しました。
柳澤:今回の展示訓練の目的は諸外国に対する誇示と、市民に対する兵器アレルギー低下を狙ったもの。我々は当事者である大阪港湾局へ問い合わせたが、「規定に基づき入港を拒否しない」と言っている。既成事実を積み重ねて軍港化させる狙いは明らかで、これに断固反対する。
 
 

連帯ユニオン近畿地本からは垣沼執行委員長が「公務員労働者を切り捨てる『維新の会』の強引なやり方は許せない。自衛艦入港含め、大阪がファッショ的手法で動かされつつある。共に闘いに奮闘しよう!」と決意表明。

続いて大阪湾を管理する当事者で組織する大阪市従労組港湾局支部から、「長年、大阪港の管理運営に携わってきた我々も許せない。反戦・平和の声を官民連帯であげましょう!」とアピールを行いました。

 

集会を終えた後、「大阪港の軍事利用反対!」のシュプレヒコールを上げて天保山周辺でデモ行進。300名の市民、労働者が大阪港の平和利用を訴えました。


 

連帯ユニオン議員ネット