狭山事件の再審を求める市民集会 rentai-union
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狭山事件再審弁護団 中山弁護士

狭山事件の再審を求める市民集会が5月12日13時より、日比谷野外音楽堂にて開催されました。全国から約4000人を超える人たちが集まりました。この日、東京は天候もよくなり日差しが強くなり始めたころ開会しました。
部落解放同盟中央本部委員長の組坂繁之さんが、主催者あいさつを行い、次に、弁護団の一員の社民党党首福島みずほさんから粘り強い闘いの中で証拠開示勧告がだされたということ、冤罪を防ぐためには可視化法案の確立を目指し国会内で論議していることなど報告がありました。また、民主党松野信夫参議院議員、民主党つじ恵衆議院議員、社民党服部良一衆議院議員など各政党から多数参加していました。
 

石川一雄さん

狭山事件は1963年5月1日に発生しました。高校1年生の少女を被害者とする誘拐殺人事件の容疑者として、当時24歳だった石川一雄さんが突然、警察に逮捕され、1ヶ月にわたる取り調べを受けて、うその自白を強要されました。そして、警察に間違った鑑定と証拠ねつ造によって犯人にされたのです。そして、起訴され刑事裁判にかけられましたが、1審の死刑判決後に「自分はやっていない」と冤罪を主張しました。その後、無期懲役刑が確定して服役し、1994年に仮釈放されました。
 
5月13日は、狭山事件第3次再審請求、第3回三者協議で検察官が証拠開示に応じるのか、開示勧告についてどのように応えるのか、そして、新たに就任した岡田裁判長が証拠開示や新証拠の事実調べについて、どのような判断をするのか重要な節目となります。
この集会には、足利事件で無罪となった菅谷利和さんも参加されていました。本人は体調があまり優れないとのことでしたが、応援の言葉を述べられていました。その他にも冤罪事件として、布川事件の桜井昌司さん。袴田事件の再審請求人の袴田ひで子さん(袴田巌さんの姉)・山崎俊樹さん(袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会事務局長)も参加されていました。
冤罪によって、本人と周囲のたくさんの人が苦しみ・悔しい思いをしていることがひしひしと感じました。石川さんのご両親も無罪判決を受けることなく亡くなられて、ほんとうに無念だと思います。このような、あってはならない冤罪をなくすために、再審請求において証拠開示と事実調べの実現と取り調べの全面可視化、弁護側への証拠開示の保障が実現できるように私たちも共に闘っていきます。

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