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第3回働く女性の全国センター総会報告
1月24日、25日の2日間に渡って、神奈川女性センター(江ノ島)で「働く女性の全国センター」総会が行われました。
 1日目は、シンポジウム「女性の貧困を見えるものに、ゆっくり生きて関係を豊かに」をテーマに、パネリスト6名(フリーター・パート・正社員・派遣労働者・シングルマザー・路上生活者)が、それぞれの立場から自分たちの置かれている立場と、現在の状況を報告されました。そのなかには、女性特有の問題などもありました。


最初にパートの人からの報告で、「働いている会社から契約更新をしないと言われ、雇用を守るためにユニオンに加入し、交渉を重ねて問題を解決したら、次々と問題を出してきて会社側が組合を排除しようとした。会社は、挙句の果てに団体交渉を拒否し、「出勤停止処分」を無理やり行ってきました。いま、職場の権利回復に向けて裁判で闘っています。」と報告。


次に、シングルマザーの人は、「障害のある子供がいるため、面接で「不安定な働き方は困る」と言われ、不採用になったことが多くあり、社会的にももっと弱い立場の人でも仕事が出来る会社を作ってほしい」と発言。のちに、働いていた職場でパワハラなどを受け、会社ともめて仕事が出来なくなり、そのことで組合に加入し交渉を重ねた結果職場に戻ることができましたと報告されました。


一番印象に残ったことは、路上生活者(30代)の人の話で、「以前仕事をしていても、年収は200万円もなく、そのことに矛盾を感じ、友人がテント村で暮らしていると聞き、自分もお金に頼らない生活をしようと思いいまも続けている。最初は公園のテントで暮らしていたけど、昨年から路上で生活している。その生活の中でも、テントや路上に男女格差があり、女性は現金収入も少ないのでホームレスの仲間5名で「ノラ」の会を結成し、手作り布製整理用ナプキンを収入源にしている。この活動が新聞に掲載されたことで、全国からいろいろな人たちの支援があり、とても助かっている。また自分は無理に仕事をしても今の社会は受け入れてくれないし、働くことが怖いと感じている」と述べていました。

その後、会場の人たちから意見を聞く場がありました。
①特に路上生活者の人たちにカルチャーショックを受けた。また、働くことは素晴らしいし、夢が現実になる。
②大きな銀行に25年勤めてきた。なぜ仕事をするのか、それはいろいろな自由、夢があるから働いてきた。
③働くことが生活を守ることだと思っていた。10年間専業主婦だったけれど楽じゃなかった。今は仕事をしているが、その中で自分が社会でできることを見つけるために働いている。

パネラーの人たちの感想
○本音を聞けて良かった
○いろいろな意見と生き方があるのは当然だから、考え方も違うことが分かった
○様々な環境があり、自分もカルチャーショックを受けた
○路上生活の仲間はもっと厳しい状況で年齢も高いが、路上で寝ていても、笑顔はある。社会復帰する人もいるが、教育を受けていないので、またこの生活に戻る人たちがいる。お金より権利を確立することが大切だ。
その後、分科会があり次のとおり分かれて話し合いました。

○セクハラに声を上げる
○女性センター非正規問題
○派遣・パート
○間接差別
○ユニオン&多様性(ユニオン・フリーター・シングルマザー)

私は派遣、パートのグループに入りました。人数は11名で、その中でも2つのグループに分かれて自分たちなりに仕事について、「何が辛かったか」「どんな不利益があったのか」などの意見を出し合いました。(男女差別・低賃金・社会保障がない・過重労働など)
 学習会では、「派遣、パート労働形態は、大半が女性自らが選んだ仕事だと思われているが、現在は男性も多く、昨年からの金融危機により派遣や期間雇用労働者が解雇されて社会問題となっている。
そのなかで女性労働者を法的に3分割して考えていく運動をすすめる。」
〔労働者雇用機会均等法・労働者派遣法・年金3合被保険制度〕などの学習をしました。
 
  2日目は、前日の分科会の報告を班の代表がしました。
それぞれ、女性の目線でいろいろな意見を出し合い、共感する話が聞けました。

つづいてワークショップを行いました。

これもグループ分けをして、 テーマである【ACW2で何ができるか、何がしたいか】について話し合いをしました。



〔何ができるか〕自分なりに考える。 パソコン、相談を聞く、活動情報、ワークショップ、ネットワーク作り、人を笑わすこと、動員、企画、ケーキ作り、学習会、労基法を考える

〔何がしたいか〕自分なりに考える
メンバー作り、広報、国際活動、笑える労基法の学習会、資金援助


各グループ沢山の意見が出て、これからの運動に取り入れていくそうです。
そのあと、昨期の活動報告、今期のビジョンの説明などがあって総会は終わりました。


今回参加させていただき、女性の感性や考え方について再認識ができ、自分たちの運動に反映していきたいと思いました。
また、運動のやり方は違うところがありますが、女性のパワーが伝わったことは実感しました。 いろいろな人たちと学習、交流が出来た2日間でした。
レポート 女性部
連帯ユニオン議員ネット