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株式会社関西宇部は、企業としての社会的責任を果たせ

環境破壊、「汚水垂れ流し」の事態を告発


 行政が立ち入り調査を実施 
本年7月、由々しき事態が発生した環境を汚染する「生コン汚水の垂れ流し」の事実が発覚したのだ。
事件の当事者は、大阪広域生コンクリート協同組合ならびに神戸生コンクリート協同組合、そして大阪兵庫生コンクリート工業組合に加入している「株式会社関西宇部」である。 この関西宇部社は、昨年にも生コン汚水を海洋投棄して関係者らが書類送検される事件を起こしている。 
このように協組や工組に加入し、○適マークをも取得している優良であるべきはずの企業が、生コン汚水を繰り返し不法に投棄していた事実は、関西の生コン業界の社会的信頼を大きく揺るがす結果となた。

07年3月、朝日新聞で関西宇部社・堺工場(当時の社名はシンワ生コン)が約2年半の間、生コン汚水(高アルカリ性)100トン以上を海上に不法投棄し、廃棄物処理法違反に問われる事件が報道された(詳細は裏面参照)。
関西宇部社は、コンプライアンスの徹底をはかり二度とこのようなことがないと誓たはずだが、またもや生コン汚水のたれ流しが発覚。伊丹工場で生コン残渣が混ざた汚水=生コン汚水を下水に垂れ流していたのだ。


関西宇部社の伊丹工場(兵庫県伊丹市西野)では、工場内にミキサー車や生コンプラントの洗浄時や余た生コンの処分時に発生するセメントの粒子が混ざた汚水を脱水し固めた廃棄物=スラッジケ-キを野積みしている。
しかしその設備と管理があまりにもズサンであた。工場内の出入り口付近にあるスラッジケーキを野積みしている場所からは、あきらかにスラッジの形跡があり、工場外の一般道路の下水溝=グレ-チングに生コン汚水が流れ込んでいた。

このグレ-チングの廻りの汚水跡をみても、かなりの年数放置されていたのではないかと容易に推測できる。 そのようなことから8月18日、連帯ユニオンは兵庫県伊丹市環境保全課に現状の実態を報告。関西宇部社に対し行政指導するよう申告した。さらに8月20日、大阪兵庫生コン経営者会に報告した。それに対し経営者会は、事態を重くみて大阪広域生コンクリート協同組合ならびに大阪兵庫生コンクリート工業組合に報告すると回答。9月29日には、関連5労組と広域協、工組、経営者会の三者が品質委員会で協議されることになた。 また関西宇部社は8月26日伊丹市環境保全課の立ち入り調査を受け、無責任にも「気がついていた。改善しようと思ていた」などと回答したという。

  今回関西宇部社の度重なる生コン汚水の不法投棄が発覚したことによて、生コン業界の社会的信頼が大きく揺るがす事態となた。 私たち連帯ユニオンは、今後も生コン業界におけるコンプライアンス確立を求める運動を継続し、社会的な信頼を得られる生コン業界へと再建してく決意です。
 
衝撃! 2年間で100tもの汚水を不法に海洋投棄
海上保安庁が、㈱シンワ生コン(現、㈱関西宇部)を摘発

07年3月、『朝日新聞』が「生コン汚水 海に投棄」との見出しで、シンワ生コン(現、㈱関西宇部)が約2年半にわたって高アルカリ性の生コン汚水を海洋上に投棄していたことを報道した。
生コン汚水は強アルカリであると同時に、微量ではあるが六価クロムなど重金属を含んでいる。そのような生コン汚水=汚染物質の垂れ流しは、市民の安心・安全を大きく脅かしかねない。そして、それ以外にも㈱関西宇部のミキサー車が一般道路上に生コン汚水をばら撒いていたこと。関西宇部の伊丹工場が一般道路の下水口に汚水を垂れ流していたことが発覚している。そのようなことから㈱関西宇部は、環境意識はもとよりコンプライアンス意識が欠けている企業であると言わざるを得ない


繰り返し行われた 「不法投棄」の実態


07年3月8日付『朝日新聞』大阪地方版)によると、堺市のシンワ生コン(現、㈱関西宇部)・堺工場が、約2年半にわたり、100トン以上の生コン汚水を海に捨て、堺海上保安署が工場関係者らを廃棄物処理法違反(廃棄物の投棄禁止)の容疑で書類送検した模様。

 

 

 

また、昨年の5月~7月にかけて、大阪府警察本部第二期工事(竹中工務店JV)、高島屋新築工事(錢高組)、淀屋橋地区第一種市街地再開発事業・B棟(大林組JV)などの大阪市内の建設工事において、㈱関西宇部のミキサー車が建設現場から工場に向け走行中、生コン汚水を一般道路上にばらまいていたとして、大阪市環境局事業部から行政指導を受けている。
そして、今年の7月には、㈱関西宇部・伊丹工場が、工場入り口付近の一般道路の下水口に生コン汚水を垂れ流していたことが発覚。8月26日に伊丹市環境保全課の立ち入り調査を受ける事態へと発展した。

㈱関西宇部は、宇部興産㈱の連結子会社であり、大阪広域生コンクリート協同組合ならびに大阪兵庫生コンクリート工業組合に加入。○適マークをも取得している企業であり、本来であれば、環境意識やコンプライアンス意識をしっかりと持った優良であるべきはずの企業が、幾多もの行政指導にもかかわらず、企業としての社会責任を放棄し、「汚水の垂れ流し」を繰り返し行ってきた。その結果、協同組合や工業組合のみならず、生コン業界の社会的信頼を著しくおとしめられることとなった。

私たち連帯ユニオンは、今後も生コン業界で「汚水の垂れ流し」事件など業界信頼を揺るがすコンプライアンス違反を撲滅していく決意です。              PDFファイル





日々雇用労働者、女性、そして下請輸送業者・・・
 

弱い立場におかれた者の要求を実現
私たちは、セメント・生コン業界で働く労働者が結集する労働組合「連帯ユニオン・関西地区生コン支部」です。
昨今、景気が上昇傾向にあるといわれながら労働者の家計や中小企業の景気回復が遅れ、社会における格差が拡大し二極化が進行。さらにセメント・生コン輸送業者など運送業者にとっては、過度の規制緩和によって市場競争が激化していることに加え、原油高騰やNox・PM法の施行などによってさらに経営が圧迫されているのが現状です。

従って、私たち労働組合は、セメント・生コン業界に従事する中小企業と労働者の「生きる道を切り開く闘い」として、行動なくして成果なしとの強い決意で経営者側と春闘要求を交渉。生コン関連5労組統一での旗・腕章闘争やゼネストを敢行した結果、賃上げ6500円のみならず、

日々雇用の仲間については、
①日額400円の賃上げ、
②残業代の切りすて禁止、
③休日割増手当の支給。

女性労働者については、
①各企業にセクハラ防止規定および窓口責任者の設置、
②安心して使える女性用トイレの設置など待遇の改善を9月末までに実施する。

下請業者(専属輸送ならびに傭車企業)の生コン輸送運賃についても、
①Nox対策費、
②燃料の高騰分、
③賃上げの原資確保

など負担増に見合うような運賃の増額をすることを大阪兵庫生コン経営者会と労使協定として約束。日々雇用、女性労働者、そして下請業者など弱い立場におかれた人たちの権利を大きく向上させました。

株式会社関西宇部は、企業としての社会的責任を果たし

08春闘協定を誠実に履行せよ!

  協定が締結された4月2日以降、春闘協定の違反が続出したことから、私たち連帯ユニオン関西地区生コン支部は、誠実な協定の履行を求める要請活動を展開。多くの企業で労働者の権利の確保と生コン輸送運賃の引き上げを実現してきました。 しかし、株式会社関西宇部は、私たちの協定履行を求める要請に対し、きわめて不誠実に対応。「生コン輸送運賃」に係る協定に関して、「運賃を増額するか否かは未定である」「労働組合に回答する必要はない」との一点張りで、私たちの協定履行を求める要請にまともに応じようとはしません。既に輸送運賃の増額を 08春闘協定で約束し、運賃を増額する義務をおっているにもかかわらず、開き直っているというのが現状です。
私たち連帯ユニオン関西地区生コン支部は、労働組合を軽視して協定を誠実に履行しないばかりか、生コン輸送業者など業界の弱者をいじめ続ける㈱関西宇部の横暴を到底容認することはできません。
株式会社関西宇部の企業責任を追及し、08春闘協定の履行と、生コン輸送業者など中小企業の権益、そして生コン輸送に従事する労働者の生活権が確保されるまで断固として運動を継続する決意です。

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