連帯ユニオン 近畿地方本部 関西地区生コン支部 近畿地区トラック支部 近畿セメント支部 労働相談-ホットライン

● 6月4日H分会 阪南ブロック
大阪府堺市に本社がある有限会社Hで、日々雇用労働者として働く仲間2名が、労働条件の改善と正規雇用を求めて、6月4日労働組合を結成した。
H社は生コンクリート試験代行などを主要業務に、20名ほどの労働者が働いている会社で、今回組合を結成したのは、中田(仮名)さんと川田(仮名)さんで、誘導や立ち会いの仕事を担当している。
中田(仮名)さんは勤続8年、仕事には自分の車を使用しているが、ガソリン代は一度も貰ったことがない。日々雇用の手帳も、要求をして05年にやっと手に入れることができたが、会社は必要経費として日額千円、給料から引いている。その他の待遇も年々悪くなるばかりで、将来が不安だという。彼ら2人は、連帯労組の仲間とともに、権利獲得の闘いを開始することを決意した。

● 6月23日但馬地区で新たな組織拡大
但馬地区にある生コンの輸送を担っている会社で連帯旗を掲げる『F運送分会』に、吉本(仮名)さんと中山(仮名)さんの2名が加盟しました。
新しく仲間入りした2名の入社4年目の処遇は現在、「契約社員扱い」となっており、常に正社員との賃金や労働条件に格差があります。まったく同じ仕事をしているにも関わらず、「大きな格差」と「便利使い」を余儀なくされています。
この会社では同一職種に他の労働組合の組合員も多数いるのですが、もちろんそんな差別扱いを問題視して会社に指摘するようなことはなく、むしろ「安く使える方が会社のためになる」ような感覚で、「同じ時間」「同じ仕事」をしていても、見て見ぬふりを決め込むありさまです。
7月13日に行われた、第1回団体交渉で会社は、「格差是正は前向きに検討する」と回答をしており、早期に本来あるべき権利を回復していきます。現在、吉本(仮名)さんはバラセメント車、中山(仮名)さんはダンプの乗務をしています。今後、組合活動に積極的に参加していく決意をしておられます。宜しくお願いします。

● 7月24日 K生コン運輸分会 神戸ブロック
7月24日、突然何の説明もなく、山辺(仮名)さんは会社から解雇の通告を受けた。長引く不況と生コンの需要の激減がその理由。しかしその内容は指名解雇で、61歳で定年を迎えた後、再雇用で働く者が解雇の対象だった。
K労働組合は会社の説明に何の反論もせず、まるで前もって話を聞いていたようなそぶり。執行委員は、全員で意思統一をするからと、何と会社を擁護する話をした。「なぜK労働組合は労働者を守らないのだ。自分は38年も頑張って働いてきた。まだ自分は元気なのに、K労働組合は私にやめろというのか」と、家族の心配そうな顔が目に浮かび、会社とK労働組合に激しい怒りがこみ上げてきた。 山辺(仮名)さんは絶対諦めないと決め、以前から熱心に話をしてくれる連帯労組の人に相談し、連帯組合に加入した。今後は分会長として、会社の一方的な解雇を跳ね返し、安心して働ける職場作りを勝ち取るまで、仲間と共に闘っていこうと決意している。7月31日、K労働組合の現役組合員の竹山(仮名)さんが、山辺(仮名)さんと同じ合理化問題で連帯労組に加入した。竹山(仮名)さんは今までK労働組合に所属、長年がんばって組合活動をしてきた。
K労働組合に見切りつける、彼は組合幹部は自分が先頭に立って方針をたて、一致団結して闘うものと思っていた。一部の弱い立場に置かれた労働者にしわ寄せをするK労働組合は会社と変わりがなく、このままでは会社を辞めさせられると危機感をもった。
彼はこの際、長年頑張ってきたK労働組合に見切りをつけ、連帯の仲間とともに、不合理な環境を変えていくと笑顔で語った。

● 7月27日 A分会 市内ブロック
7月27日、A社で生コンを運搬している松山(仮名)さんが連帯労働組合に加入した。A社の事業に関わる多くの労働者は、労働基準法に満たない過酷な労働条件で働くことを余儀なくされているのが実態だ。
松山(仮名)さんは、朝7時から夜6時の11時間労働が基本だが、残業をしても残業代はまともに支払われない。さらに仕事が少ない日には日給を半額にされたり、時には全額をカットされて月に7万円しか支給されない時もあった。会社は今年に入ってさらに一方的に賃金を引き下げ、現在は日給1万2千円(半日では6千円)になった。このような労働環境の劣悪さを改善しようと、松山(仮名)さんは連帯労組に加入した。今後は支部の仲間に助けてもらいながら、安心して働ける安定雇用の実現を目指し闘っていくと、彼は元気に語っていた。

くさりNo,724より

連帯ユニオン議員ネット