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関西・沖縄戦を考える会 講演会

3月25日、エルおおさかで『再び 沖縄を「捨て石」にする安保法制』をテーマに高良鉄美(琉球大学法科大学院教授)さんの講演会が開催されました。
 
主催者あいさつで小牧共同代表は「1945年3月26日は、沖縄慶良間諸島へ米軍が上陸したため島民による「集団自決」が起こった日です。現地では、慰霊祭が執り行われています。安倍政権が、沖縄を再び「捨て石」しようとしているときに沖縄から高良さんを招き講演会を開催したのは時節に叶ったものだ」と言われました。



講師の高良さんから、太平洋戦争末期に沖縄を防波堤にして米軍の日本本土上陸を遅らせるため「捨て石」(自らの形勢を有利に進めるため、わざと相手に取らせる石のこと)作戦を取りました。

日本政府は、持久戦で2年、できれば1年間敵軍を沖縄に押し止める、そのため1年分の食料備蓄をしました。しかし、米軍による艦砲射撃や空爆で畑も耕せず、民家は焼かれ、山の景観が変わるほどの被害を受けました。また、備蓄した食料も焼失したため多くの住民が犠牲になりました。

戦後も沖縄県は、22年間もアメリカの施政権下にあり日本へ返還後も基地は固定化されたままです。

 

辺野古新基地建設は〝第2の沖縄処分〟である

今回の安保関連法強行採決から見る基本問題は、
①平和の視点を捨て、海外派兵・軍事優先・軍産複合体(軍事経済・企業防衛)・改憲・治安維持国防軍・歴史的歪曲・集団的自衛権容認して沖縄戦(国防のためなら、沖縄の犠牲をもみ消し)を教科書から削除していこうとしています。

②人権の視点では、平和的生存権(沖縄は安全?)・環境権・報道の自由(マスコミ統制・情報隠し)・人権より国益を優先します。

③国民主権の視点では、主権を政府が牛耳り国民を無視し、国会を軽視して内閣が安保法制などを決定しています。

④地方自治の視点では、憲法95条(国会議員の3分の2の決議で改憲の発議がでる)を変更して過半数で改憲できるようにし、政府が国民を縛る民主主義無視の政権運営を強行しています。

いま、政府は名護市辺野古に新基地建設を県民の反対を無視して強行しています。この行為こそが第2の沖縄処分であり県の民意は蔑ろにされます。 基地建設反対の大きな声を全国で上げて行きましょうと締めくくられました。

 

再び 沖縄を「捨て石」 にする安保法制

高良 鉄美さん profile
帽子を常に着用しているのが特徴。これは学生と県議会の傍聴に出かけた際に、着帽が規則違反であるとして入場を拒否されたことに由来する。
議会の傍聴は、明治憲法下では「恩恵」であったものの、国民主権を採用する現憲法下においては国民の権利へと変容しており、議事進行を妨げない着帽という理由をもって傍聴禁止を行う理由はなく、その不合理さを訴えたいとの考えから、それ以降帽子を常に着用している。

以上 パンフレットより


   高良鉄美さん - Wikipedia

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