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第3回フクシマ連帯キャラバン

         
3月12日から26日にかけて、第3回フクシマ連帯キャラバン(さよなら原発1000万人アクション)が、福島から関東一円を巡回し脱原発と復興の進まない福島の実情を訴えました。今回で3回目のキャラバンは、全日建、全港湾、全国一般全国協の青年部を中心に組織され、全日建からは全国青年部の2名が2週間ものキャラバンに参加しました。

 
3月12日に被災地である福島県で開催された「原発のない未来を!県民大集会」を起点にして、1都6県をまわり、自治体要請や駅頭署名活動を行いました。

放射性廃棄物が詰まった㌧パック

福島県では福島第一原発から10キロ圏内に入り、フィールドワークを実施しました。人々の姿が消えた街並みは異様で、民家玄関は鉄柵で囲われ、窓ガラスが割れた建物が当時のままの状態で残っています。放射性廃棄物の詰まった黒いトンパックの集積場は年を追うごとに山のように拡大しています。


その一方で、政府はこうした放射線量の高い地域への県民の帰還を促し、避難者の補助金を打ち切ろうとしています。

茨城県では、東海第二原発周辺の15市町村(UPZ圏)で要請行動を行いました。日本原電は停止中の原発を再稼働させ、40年近く老朽化した原発の20年延長申請を行うとしています。

 

平和や人権問題について学ぶ

栃木県では足尾銅山鉱毒事件や田中正造の生涯について学習しました。今回のキャラバンも、足尾銅山鉱毒事件を闘った住民の押し出し(国会陳情デモ)にならったものです。もちろん、今から100年程前の時代、徒歩で栃木から東京に向けて行進したそうです。 

フィールドワークで社会的問題を学ぶ  

その後、群馬県では「朝鮮人労働者の慰霊碑(群馬の森)」、埼玉県では「原爆の図丸木美術館」を訪れ、神奈川県ではアメリカ海軍の原子力空母の寄港地である横須賀市を訪問しました。

さらに東京湾を一周し、千葉県では南房総で旧日本軍の赤山地下壕跡を見学しました。昨年からキャラバンは原発問題に限らず、平和や人権問題に関するフィールドワークを通して、過去と今の時代をつなぐ歴史の変遷と残された社会的課題について学んでいます。

フィールドワークで社会的問題を学ぶ

 エネルギー政策や復興の申し入れ 
東京では、日本経団連、東京電力、各監督省庁に対する要請行動を実施しました。日本経団連は要請自体を拒否しましたが、東京電力や省庁には要請を通して、日本のエネルギー政策や被災地の復興について参加者が各々の想いを伝えることができました。

最終日は、さよなら原発大集会(代々木公園)とデモ行進に参加しました。当日は晴天で、司会の紹介で壇上に上がったキャラバン隊を3万5000人の大歓声が迎えてくれました。そして、2週間にわたる取り組みと今後も原発のない社会を実現するまで闘い続ける決意をアピールしました。全ての原発を廃炉にするまでフクシマ連帯キャラバンは来年以降も続いていきます。

連帯ユニオン議員ネット