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南京大虐殺・従軍慰安婦問題など日本の残虐な行為を現地で学ぶ

日中労働情報フォーラム

昨年12月10日から15日まで日中労働情報フォーラムが企画した訪中団に参加しました。個人的には2002年に日中労交で日中国交正常化30周年記念で訪中して以来13年目の訪中でした。
 

まず、北京に入り国際交流協会訪問や日中職工対外交流センターとの懇談・交流をおこない、現在の中国情勢や労働環境を聞き、その後、最大の目的でもある南京に向かい「南京大虐殺犠牲者追悼式典」に参加してきました。

南京市内にある大虐殺記念館のあるメモリアルパーク内では、海外ゲストを加え約1万人以上の参加者が埋め尽くしていました。

印象的だったのは「いかなる民族もいかなる国家も侵略戦争はしてはいけない」という全人代副委員長の言葉。日本人としてこの場にいても良いのかと考えさせられました。その後、移動し南京市内を見学(大虐殺の調査活動する松岡環さんのご案内で)し、大日本帝国軍のおこなった大虐殺の事実を確認しました。 そして、個人的な最大の目的は新しく建設された「慰安婦旧慰安所記念館」の見学です。

歴史的事件を忘れず事実を学び持ち帰る

決して歴史を忘れずに継承させていく。そのための記念館で、現在の安倍政権の妄動が起因となってつくられたものだと聞き、被害国の思いを踏みにじる現在の政権に対して怒りを覚えました。

そしてこの記念館では、歴史的経過と卑劣な日本軍の横暴、そして、東アジアで日本は何をしてきたのか を、鮮明に分析しています。中に入ると歴史をたどりテーマに分けた展示掲示物(日本語表記有り)がありました。

掲示板には「日本軍が南京を占領後、日本軍部が直ちに慰安所を開設しました。南京は日本軍が最も早く〝慰安婦〟制度を実施し、慰安所や慰安婦数量が最も多い都市の一つです。中・韓・日やその他の国の女性被害が最も深刻で典型的な都市でした。1937年12月13日から1945年9月9日までの間、日本軍が南京に設置した慰安所は40ヵ所を上回ることが判明した。大量の女性が強制募集され、日本兵の性奴隷にさせられました。日本軍国主義の残酷、野蛮や暴虐が十分に暴露されています」とあり、日本軍は中国大陸以外に、台湾や香港等でも慰安所を設置していました。

1941年12月太平洋戦争勃発後、日本軍は占領区域の拡大に従い、慰安所の設置範囲も中国大陸の戦場から香港等に拡大して行ったことが書いていました。中国は第二次世界大戦において日本軍が「慰安婦」制度を実施した最大の被害国です。この歴史的事実は、日本帝国主義の野蛮、残酷や暴虐を十分に暴露。世界女性史上で最も悲惨な「慰安婦」の血と涙の記憶は忘れてはならないことを考えさせられました。加害者は被害者に対して一生償いをするのが当たり前のことだと認識した訪中になりました。

連帯ユニオン議員ネット