「大阪都構想」住民投票結果 大阪都構想に市民はNO!
5月17日に行われた大阪市を分割・解体する住民投票は、反対票が70万3千票余り(賛成票を1万票余りリード)を獲得して大阪市は存続することになりました。
◆ 橋下市長は構想断念 住民投票で、政令指定都市である大阪市を廃止して大阪府直轄の特別区に振り分けすることにNOを突きつけました。 橋下市長が市民の税金を30億円もつぎ込んで行おうとしたことは、大阪市を解体して5つの特別区に分割し、市の資産や財政を大阪府に吸い上げて府が自由に使えるようにすることです。 ◆ 具体的な根拠はなし 橋下は4000億円の財政効果や2700億円も収益が上がると提唱していましたが、具体的な根拠も示せませんでした。 野党4党は、大阪市解体NO!で結束し思想や利害を排し統一的な取り組みで反対運動が盛り上がり、その結果僅差で勝利しました。 ◆ 大阪都構想は終止符 大阪市民を2分した大阪「都」構想(特別区設置案)には終止符を打ちましたが、大阪市の経済活性化に向けた議論が求められています。 東京一極集中型のアベノミクスではなく、競争から共生・協同社会への変革を進めるため、地方・地域経済の発展に向け格差社会の是正を求め、中小企業や労働者が暮らしやすく弱者に優しい大阪を創る取り組みが必要です。