連帯ユニオン 近畿地方本部 関西地区生コン支部 近畿地区トラック支部 近畿セメント支部 労働相談-ホットライン
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教育部では、月に一度開催する幹部教室を通じて、執行委員のレベルアップに力を入れています。今月は「春闘情勢と日々雇用の歴史」です。

14春闘は大幅賃上げと人員補充を勝ち取る

14春闘を目前に控えた2月15日、近畿地方本部と3支部(関西地区生コン支部・近畿セメント支部・近畿地区トラック支部)共催で14春闘幹部学校が開催された。会場となった生コン会館は、組合員約120名で埋め尽くされた。

勝利の法則をつかむストを背景に闘おう
 
第1部では、武委員長を講師に迎え「14春闘方針学習会」が行われた。その中で、武委員長は「去年の成果を共通認識し、それを活かすために総括を行う。大幅賃上げやセメントメーカーによる一方的なセメント価格値上げを阻止したことは、全国でも特筆できる大きな成果。14春闘も勝利の法則をつかんで、大幅賃上げ・人員補充を勝ち取るためストライキを背景に闘おう」と呼びかけた。
ストライキを背景に今春闘を闘おう


赤字ホテル経営再建従業員の経営理念で
第2部は、ドキュメンタリー映画「日本一幸せな従業員をつくる!」~ホテルアソシア名古屋ターミナルの挑戦~を鑑賞。
名古屋駅前の老舗ホテルは、4期連続の赤字にあえいでいた。経営陣の退陣後、新たな総支配人に選ばれたのは、長らく労働組合の役員を務めた「柴田 秋雄」さん。柴田流の赤字ホテル経営の再建に乗り出す。それはリストラでも成果主義導入でもない。従業員が参加して経営理念をつくり、みんなで合宿して夜を徹して夢を語り合う。その夢とは「日本一幸せな従業員をつくる」こと。

活力の源は人である-企業が人間を育てる
近くの大きなホテル建設がきっかけとなり、小さなホテルの魅力を創り出す努力をする。また事業縮小のため人員削減にとりかかるが、解雇して放り出さずに雇用先確保に奔走する柴田さん。考え方の軸には【すべての活力の源泉は人である。企業が人間を育てる】
その理念が「アソシア学校」設立となり、従業員自らが発案したカフェやアソシアファーム、そして音楽隊やサービス向上委員会などを立ち上げた。

併せて労働組合が「賃下げ提案」して黒字達成する。それは7期連続の黒字となった。しかし駅前再開発でビルの取り壊しが決定し、ホテルの閉鎖が決まった。柴田さんは、また雇用先確保に奔走した。 ホテル営業最終日、柴田さんは従業員全員に卒業証書を渡す。【人間はひとりじゃない、みんながいる。すべてのスタッフにとって職場は家であり、ふるさとだ。みんな、家族だ】  また、スタッフも柴田さんに卒業証書を渡した。

仲間を助ける気持ち  仲間を想う気持ちを  
これこそ労働組合の根底にあるものではないか。  「One for all all for one」関生支部では、当たり前に聞かれる「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」だ。仲間を助ける気持ち、仲間を想う気持ちなど、この精神は簡単には実行できない。できないからこそ達成した時の喜びがあると思う。この映画を見た多くの仲間もそれを感じているのではないだろうか。

連帯ユニオン議員ネット