オスプレイ飛行訓練、住宅地に爆音が響く

９月27日の高島市議会で、福井正明市長が、オスプレイが参加する合同訓練に反対しないことを表明し、容認姿勢を示した。それに伴い、嘉田由紀子県知事も「沖縄の負担軽減に理解する」と発表した。

防衛省は、合同訓練は10月７日～18日に実施し、オスプレイは16日のヘリボーン訓練（ロープなど使用した戦闘員降下訓練）を行うため岩国基地から１～２機が飛来する計画を公表した。

これに対して集会実行委員会は、陸上自衛隊あいば野駐屯地を訪問して今回の日米合同演習反対とオスプレイ訓練の中止を文書で申し入れた。
主催者挨拶で石子関西フォーラム議長は、沖縄では「住宅地でのヘリモード禁止」と事前合意した約束を反古にして、普天間上空の低空飛行を続けていることに抗議の声が大きくなっている。そんな空飛ぶ棺桶と称される危険なオスプレイを、閑静な住宅地高島市の上空で飛ばす訓練に断固反対すると決意を述べた。

戦争のできる国へ
続いて、京都南部連絡会代表者が「本年２月に日米両政府は丹後半島・経ヶ岬の自衛隊基地を拡張して、近畿で初めての米軍ミサイル防衛用『Ⅹバンドレーダー』(*)が設置される」と報告した。これは、朝鮮民主主義人民共和国の弾道ミサイルを早期に感知し、舞鶴港に配備されているイージス艦の追撃ミサイルで迎撃する計画である。レーダが配備されれば、周辺の船舶・航空機の運航や無線の使用のほか基地外の立ち入りが制限されるのだ。そして、戦争が始まれば真っ先に攻撃されるのがレーダー基地だ。自然豊かな丹後半島が戦火にまみれる危険性を指摘した。

安倍首相が、沖縄の負担軽減を口実に日本全国で訓練・基地建設を模索し、戦争できる国づくりに、次々と怒りの報告がされた。

最後に、シーサーネット関西共同代表垣沼氏が、駐屯地に申し入れ書行動に対し、滋賀県警が過剰な警備体制を敷いていた。また、欠陥機「オスプレイ」の日本全国での配備・飛行訓練に、滋賀県高島から全国反対運動を呼びかけようと訴えた。集会終了後、８００人が市内をデモ行進した。

オスプレイの配備を全国的に反対しよう
10月10日、16日には、オスプレイ飛行訓練に併せて高島市現地で抗議集会を開催し、駐屯地への訓練中止を申し入れた。
10日は台風の影響で飛来せず、16日も台風の風が強い中、「オスプレイ」２機が琵琶湖から高島市上空を飛び、あいば野演習場へ進入し訓練を行った。16日はＪＲ湖西線が強風のため堅田駅で立ち往生、車で来た人たちを中心に雨の中抗議集会を開催し、「オスプレイは来るな、訓練を中止せよ！」と声を上げた。

(*)TPY-2 レーダー　図解

参考

「オスプレイはくるな！日米合同軍事演習反対９・29あいば野集会」　YouTube

京都新聞　オスプレイ訓練中止を　高島、800人デモ行進

琉球新報　オスプレイ、普天間飛行場で低空ホバリング１時間
　　　　　　　オスプレイ異常飛行　専門家「着陸装置不具合か
　　　　　　　オスプレイ緊急着陸　回転軸などに不具合か