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日韓建設労働者共同行動10周年

韓進闘争終結の瞬間に立ち会う
11月10日~14日、連帯労組・生コン産労・近圧労組で構成する訪韓団(25名)が韓国を訪問。韓進(ハンジン)闘争終結の歴史的瞬間に立ち会うと共に、日韓建設労働者共同行動10周年記念行事、全国労働者大会に参加した。
 

 
初日(10日)、私たちは民主労総プサン本部に移動する予定でしたが、急遽変更になりました。  
韓進重工業(YouTube日本語字幕付 1 2 3 4)による賃金凍結と650人の解雇問題に対し、労働者が解雇撤回を求めてストライキに立ち上がり、さらに2人の仲間が死をもって抗議しました。その思いを受け、女性労働者のキム・ジンスクさん(民主労総プサン本部指導委員 YouTube日本語字幕付 1 )が85号クレーンに上り籠城闘争を行ってきたのです。彼女が309日ぶりにクレーンを降りる可能性があるという情報が入り、私たちは闘争現場に向かいました

(フィリピンにおける韓進重工業 YouTube1)

アルジャジーラに韓進労働者の記事あります。
Aljazeer Hanjin Workers' Struggle Continues
                        
クレーン籠城309日
労働者大会
クレーンでの籠城309日闘い抜く 労働者大会での韓国労働者

現場に到着してしばらくすると、工場内が騒がしくなりクレーンのまわりにも動きが出てきました。そしてクレーンの出入り口に、キムさんの姿が現れ、ゆっくりとクレーンから降り始めました。私たちは、キムさんが玄関から出てくることを予想して、その場に行きました。キムさんがみんなに囲まれて玄関から救急車まで行く途中、彼女の方に近づくと目の前まで行くことができました。そして何と握手とハグ(抱擁)をすることができ、一言声をかけたら日本語で「ありがとうございます」と答えてくれました。本当に驚きの瞬間でした。

訪韓した初日に長期闘争の解決の場面に立ち会うことができて本当に感動しました。また、同じ女性労働者として誇りと偉大さを感じました。一人の女性労働者が声を上げ、行動したことで運動の輪が広がり、労働者の団結が一層高まり、この日の成果に繋がったと感じました。
 

● セクハラは共通問題 (女性部の活動を報告)
2日目(11日)は班別行動でした。まず女性労働者2名がセクハラ・不当解雇を受けたことに抗議する座り込み集会に参加。ここでは他労組から報告と激励があり、私たちも関生支部「女性部」の成り立ちと専用トイレの要求実現に向けて運動を進め改善したこと、企業に対し「セクハラ防止窓口」設置と就業規則への明記を求めていることなどを報告しました。
 
その後開催された日韓建設労働者共同行動10周年記念行事では、この間のそれぞれの取り組み・交流によって運動が前進したこと、交流事業の更なる発展を目指し、今後も共同行動を進めることを確認しました。
 
3日目(12日)の労働者大会前夜祭・4日目(13日)の全国労働者大会は、迫力のある感動的な企画がたくさんありました。特に今年9月に亡くなったチョン・テイル烈士のオモニ(お母さん)は「労働者の母」として沢山の人々を激励し続けた人物であり、心から尊敬する人だと感じました。
 
今回、私にとっては2度目の訪韓でしたが大きな刺激を受ける出来事と出会いがありました。この経験を自分たちの運動に反映できるように努力します。
また来年以降の訪韓団には、是非、若い労働者がたくさん参加して韓国の労働運動を学び、それを活かしてほしいと思います。


くさりNO.752より

 

連帯ユニオン議員ネット