学校長の挨拶（要旨　記念式典次第より）
　
　 本日は大変お忙しい中、東大阪朝鮮中級学校創立50周年記念式典にご参加くださり誠にありがとうございます。
　 本校は在日同胞たちの民族教育に対する熱い想いが高まる中、それまでの学び舎である大阪市立西今里中学校から独立し、自主学校として1961年9月10日に創立されました。
　 本校の50年にわたる輝かしい歴史には、在日同胞一世、二世をはじめとする同胞諸氏の民族教育にたいする崇高な精神と愛族愛国の真心が刻まれております。
　 本校は学校創立から今日に至る50年間、実に9200余名にも及ぶ卒業生を世に送り出しました。
　 ご承知のように卒業生たちは民族のアイデンティティをしっかりと身につけ同胞社会のみならず日本の地域社会や国際舞台において活躍しております。
　 在学生たちもまた、日々勉学に勤しみながらスポーツクラブや芸術クラブ活動にも積極的に取り組んでおります。
　 本校の学生たちは、朝鮮学校における大会だけではなく、大阪府と全国の日本中学校の大会やコンクールに参加し、優秀な成績を収めております。
　 1992年、朝鮮学校としては初めて、権威ある「高松宮杯第44回全日本中学校英語弁論大会」に大阪府代表として出場し、見事、全国3位に入賞したのをはじめ、今日まで10回以上全国大会に出場し、3度も入賞の栄誉に輝きました。
　 1997年には、「全国中学校体育連盟」（中体連）主催の大会参加が初めて認められサッカー部が、近畿代表として「第28回全国中学校サッカー大会」に初出場、全国ベスト16に入る快挙を成し遂げました。
　 以後、2004年度、2006年度、2010年度と全国大会に4度出場
しサッカー大会の常連校として全国に名を馳せているだけではなく、創部5年目のラグビー部もまた、2007年度に大阪府大会で優勝、近畿大会で準優勝という素晴らしい成績を収めました。
　 ラグビー部は2010年度にも大阪府大会で二度目の優勝、近畿大会3位入賞という新たな快挙を達成いたしました。
　 そればかりか、大阪府が主催する「少年の主張」をはじめ「作文コンクール」や各種コンクール等に積極的に参加し、数々の入賞入選を果たしております。
　 私どもは、本校創立50周年を契機にこれからも日本の地において民族の文化と伝統、精神をしっかりと継承し民族教育のますますの発展のため、より一層邁進する所存であります。
　 最後に、私は半世紀という永きに渡って民族教育と本校教育発展のため、心から支えてくださった一世、二世の同胞の方々、学父母同胞の方々、そして多くの日本の友人の皆様に心より感謝の意を表します。
　 また、本校創立50周年記念事業遂行のため、温かい支援と惜しみない援助をしてくださった実行委員の方々、保護者の方々、地域の同胞商工人および同胞の皆様、そして「朝鮮学校を支える日本人の会」の皆様と多くの日本の友人に感謝の意を表し挨拶といたします。