
3月10日、奈良県解放センターで青年部・教育部・女性部が専門部として連携し、初となるまた、外部より講師を招いての学習会を開催しました。
テーマは「人権問題・女性の立場からの差別問題」で学習をしました。
昨年よりブロック青年部は人権問題に力をいれ部落解放同盟との繋がりをもち、水平社博物館(奈良県御所市)に学習に行きました。水平社宣言に「同情や哀れみでは差別は無くならない、このことを思えば今、我々自身から人間を尊重することによって自ら自由と平等を求める集団行動を起こすのは当然である」とあり、このことから、人と人が同じ志しで団結し、時代を変えていく力になり、大きなうねり、大きな波紋のように広がっていくように感じました。
以前より交流のある部落解放同盟奈良県連合会執行委員の方へ青年部・女性部が訪問し、今回の講師を依頼したところ、快く了承していただきました。
そして、奈良ブロック青年部・教育部・女性部合同で学習会を開催しました。さまざまな差別の中に、貧困のからくりがあり、日本国憲法にて現在はまず無いはずの差別問題が意識レベルで残っている。
講師の方は、「差別は就労・教育・貧困に大きな影響を与えている。戦争や貧困のため教育が受けられず、読み書きができないという理由で就職ができない。また、部落差別の結果に就職できない事などがある。その結果、貧困が教育を受ける権利を奪い、教育の差が就労の差に、就労の差が貧困にという、負のスパイラルを招いている。また、男性より女性の方が抑圧されている実態がある。
それは部落差別だけではなく、障がい者差別・在日韓国・朝鮮人差別にしても、その差別を受ける集団の中の女性がより厳しい状況におかれている。男性を上回る不利益や苦しみを複合的に背負うといった実態がある。また、その救済の方法も男性と違う」と述べられた。
男性と女性は身体の構造が違い、共に理解を深めバランスをもって男女参画を進めるべきだと思いました。最後に教育部長から、今回の学習会で部落解放同盟との交流ができ、今回青年部と女性部が作ったパイプをブロック全体で更に強い物としていきたいと述べ学習会が締めくくられました。
くさり NO.744より
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