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高い理想を実現する年

『2011新春旗びらき(連帯労組近畿地方本部・各支部共催)』が1月14日、協同会館アソシエで行われた。関係各界からの来賓含む350名が来場し、会場に入りきれない人が出るほど。第1部で各来賓に激励と連帯の言葉を頂き、第2部の歓談では昨年の闘争を振り返るVTR上映のほか各種催しを行い、今年も大盛況の旗びらきであった。写真集は「こちら
 

社会変革の契機に/両委員長が挨拶

◆ 垣沼陽輔・地本委員長 団結と闘争力でピンチをチャンスに

午後6時すぎ、青年部による恒例の『関生太鼓』が勇壮に開始の合図を告げた後、垣沼陽輔近畿地本執行委員長が主催者を代表して挨拶。昨年の日本経済を振り返り、製造大手メーカーの海外進出による下請け中小零細企業の経営破壊と雇用破壊状況を述懐した。 また、同日の民主党党大会により〝内閣改造〟が行われたことにふれ、「一昨年の政権発足以来、私たちが求めているような政治が行われていない。〝マニフェスト〟は形骸化され、日米同盟が深化していくなかで新自由主義がもう一度跋扈(ばっこ)し始めている」と民主党・菅内閣の方針を警戒。なかでも、ほぼ関税を撤廃する『TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)』参加問題や、尖閣諸島問題での対応(日米軍事演習と自衛隊の駐屯)に警鐘を鳴らし、危険な「憲法改悪に向けた世論構成が進んでいる」と批判した。
続けて垣沼委員長は「平和憲法を守り発展させる立場から」と前置きし、今年の運動の重点課題として、①大阪港への外国軍艦入港に反対する裁判提訴②普天間基地の即時返還、辺野古新基地の建設反対を目指す『第2次意見広告』③労働者派遣法抜本改正④統一地方選挙への取り組み、などを提起。最後に「今年の春闘は厳しい闘いが予想されるが、ピンチをチャンスとして取り組んでいきたい。組合員の団結と闘争力で勝ち抜く」と力強く語った。

 

◆ 武建一・生コン支部委員長 社会的な使命感を持ってたたかう

続いて各界来賓から挨拶を頂いた後、武建一関西地区生コン支部執行委員長が挨拶。昨年の運動を「4つの労働組合と各協同組合が戦線をひとつにして巨大な資本と闘った。大きな成果が得られ、さらなる確信が持てた」と振り返った。引き続いて、「グローバリズムの時代は終わりを告げ、時代は共生・共同・自立を求めている。協同組合運動が追求する思想でしか、民衆の暮らしを豊かにし、不公平・不平等を無くしていく道はない」と語り、民主党政権の「財界とアメリカの言いなりになって、中小企業や国民に責任を転嫁するような政策は間違い。我々の運動で正していきたい」として『社会資本政策研究会』からの政権に対する取り組みを紹介。同研究会を通じて、インフラ整備の公共投資や、アスファルト道路からコンクリート道路への変換を要請していることなどを報告した。
生コン業界については、「個社型経営ではすでに限界。協同組合に結集し、その中でスケールメリットを追求しながら業界の体質改善を図っていく必要がある」と提言。さらに協同組合の新たな試みとして、①輸送の協業化・共同化を図ること②物資の共同購入を図ること③経営者と労働者が共に勉強して品質管理や保証システムを高めていくこと④新技術開発に着手していくこと、などを提起した。
最後に武委員長は「今年の春闘は中小企業と労働者のために、本当の意味での構造改革をする年。厳しい闘いの中でも高い理想を掲げて大企業の収奪と闘い、中小企業の権益を守っていく。それが日本経済の再生にもつながる。その社会的使命感を持って闘う」と年始の決意を述べた。 

くさりNO.742より 

連帯ユニオン議員ネット