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高速増殖炉の「もんじゅ」

 6月土曜の夜。明日は久しぶりにバイクで遠方へ「ソロツーリング」でもしてみるかと思い立った。天気も良さそうだし、さてどこへ行こうかと、地図を見ながら考えた。南に行こうか北にするか?それとも東か西か。と酒を飲みつつ考える。これもまた楽しみの一つ。そうだ、地球温暖化問題で原発を再開する等、賛成出来ない事ですが、見直されつつある。特に、世界でただ一つの実験炉、高速増殖炉「もんじゅ」が運転を再開したとマスメデイアが騒いでいた。社民党の福島党首が政府の事業仕分けで「もんじゅ」再運転に232億円の費用を計上するのはおかしいと発言していた。美浜原発は何回か見に行ったが「もんじゅ」はない。これで目的地は決定。 「もんじゅ」とは - Wikipedia

 


大きな地図で見る  目的地: 福井県敦賀市にある高速増殖炉の「もんじゅ」

 


翌日は自宅を4時半出発。朝日に向かって走るのは眩しいので、西回り阪神・中国・舞鶴道と乗り継ぎ高速で一気に小浜まで走る。海開き前の静寂な日本海を左に見ながら、ボクサーツインの振動に揺られ快調に進んでいく。


大きな地図で見る   行きのコース


このバイクBMW1200RTはツーリングモデルの最高峰に位置づけられていて、スクリーンの調整で風がほとんど体にあたる事がないので、高速道路を長時間走行しても疲れない。又、ボクサーエンジンの為、重心が低くコーナーも安定した走りが楽しめる。

三方五湖などをぐるりと回り、目的地の福井県敦賀市美浜町に到着。ここ美浜町の水晶浜はほんとに綺麗で感動する。しかし、この浜の突き当りには美浜原発が回りの景色とは不釣り合いに存在している。

後方が「もんじゅ」

「もんじゅ」はこの道の突き当り。立派なトンネルを抜けると目の前に現れる。ゲートは厳重に警備され、多くの監視カメラが部外者を見張っている。また、原発警備の車が小さな漁村の中を巡回し、ここでも監視活動中。門の前でバイクを止めて、キョロキョロしている自分などまさに不審者そのもので、警備のおじさん達がじっと見ていた。

さて、高速増殖炉「もんじゅ」について一言。「もんじゅ」は世界で唯一稼動するプルトニウムを燃料に発電する原子炉で、まだ商業過程ではなく実験炉だ。1995年12月、一次冷却水であるナトリウム(1700トン)の一部が配管から漏れ出し火災を起こした。ナトリウムは空気中の水分などとも簡単に化学反応を起こす。この原因は設計ミス。今回の再開は運転停止から実に14年5か月ぶりの事だ。
世界では高速増殖炉の運営は危険で、様々な問題点があり実験炉も存在しない。ドイツでは5600億円の費用をかけて建設したが、一度も使用されることなく廃棄された。原発から出たプルトニウムを再利用し、半永久的にそれを使用できる夢の原発と宣伝されているが、問題は山積している。またこれまでに投資された費用は、約9400億円近く。これから3年かけて試験を行い、本格運用は13年4月ごろからとか。大丈夫なのだろうか?
そんな「もんじゅ」をゆっくり回りから見学した。帰りは敦賀から大阪まで高速走行して、自宅に無事2時ごろ到着。久しぶりの満足走行だった。


大きな地図で見る 帰りのコース

くさり NO.737より

 

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