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毎年恒例/アンコールワット国際ハーフマラソンに参加
★現地の小学校にサッカーボールなどを贈る

アンコールワットハーフマラソン走行録

今回で2回目の参加となる「第14回アンコールワットハーフマラソン」、昨年40代最後の記念にと体力作りやペース配分など、何も考えないまま挑戦し失敗(右膝靱帯と左くるぶしを痛めた)した我が身を恥じ、今年こそはと2度目の挑戦をした。

アンコールワット上空地図


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ハーフマラソンの開催場所は、クメール文明の遺跡として世界的に有名なアンコールワットやアンコールトムなどの世界遺産があるカンボジアだ。もう一つカンボジアと言えば1992年まで続いた内戦の影響で、国内の広範囲に多くの対人地雷や不発弾が埋まっており、それらの場所に「危険」標識はあるものの母国語を読めない子供達がこの危険地帯に入って被害に遭っている。カンボジアへの入国は日本から直通便がないため、一度乗り継ぎが必要である。昨年はちょうどこの時期にタイの空港が政治不安によって閉鎖されたためベトナムを経由して入国したが、今年はタイを経由して入国した。
  



今年で14回目となるこのハーフマラソンは、今回48カ国から3490名という過去最大の参加者を勝ち取った。それぞれのエントリー別で分類すると、ハーフ/約1200人、10キロ/1100人強、車イスと3キロ(ファミリー)を含んだ総数がはじめて3490人(海外参加者1080人)という数字となった。因みに昨年は、経由地のタイ空港閉鎖のために約2500人だった。

私たち連帯ユニオン関西地区生コン支部が、このハーフマラソンに参加するきっかけをつくってくれたのは、今年で20周年を迎える「遊わーく・ウィクリー」のパーソナリィティ「走る男」森脇健児さんだ。森脇さんは10年前に九州地方の特番企画で初参加したことがはじまりだった。以降、森脇さんはいくつかの番組企画として、このハーフマラソンに参加し、気づけば自身のライフワークともなっていた。この森脇さんからの参加要請を受けて私たちがはじめてランナーを派遣したのが、今から7年前だった。
このハーフマラソンは、あの有名な有森裕子さんが代表を務める「ハーフオブゴールド」が主催するボランティア国際競技で、走者がエントリーすることでその収益が非人道的な対人地雷被災者の義足や義手の費用となり、あわせて青少年のHIV/AIDS予防教育支援活動のために使われている。
これらの活動内容は、われわれ連帯ユニオンが組合綱領や方針として掲げる「反戦平和、国際連帯」活動と同じであり、その意義に基づく活動として組織参加している。
また、この運動は発展的に進化している。開催地近隣のスピンカイ村の生活水準はかなり低くい。ここの村人は、大人と一部の子供達は衣服を身につけているが、それ以外の大半の子供は裸に近い格好で生活している。その子供達に日本で使わなくなった衣類や履き物、文具や遊び道具などを有効活用してもらおうと民間の親善大使よろしく、「少し早いクリスマスプレゼント」を毎年届けている。

 


今年も3年連続になったスピンカイ村の「アラニャランセ小中学校」と付近の民家を訪ねた。一昨年は学校で不足していた筆記用具をプレゼント。昨年は、筆記用具とノートなどをプレゼントして、その場で児童と生徒と先生に約束をした。それは、次回来るときは必ず男子用に「サッカーボール」を女子用に「バトミントンセット」をプレゼントとして届けるといったものだった。連帯ユニオンのモットーは、「約束は地球より重い」である。今回の目的はマラソンを走ることもあったが、ウエイトを置いていたのは、こちらの重い約束であった。そして、われわれはこの約束を果たすことが出来た。子供達は憶えていた。われわれが訪問した時間はまだ授業中だったが、校長先生の粋な計らいで急遽、「日本からきたサンタクロースの歓迎式典」と「持参したプレゼントの贈呈式典」に変更された。

日本を出発するとき旅行カバンの大半を占領していた子供達へのプレゼント。そのプレゼントが学校代表者に渡されたときの子供達の嬉しそうな顔と瞳が、あらためて約束の重さと履行することの意義を教えてくれた。人に喜んでもらうことの幸せ。その幸せに浸りながら、ついつい別れ際に・・・「来年も訪問します。子供達に必要なものがあったら遠慮なく言ってください」と口走ってしまった。校長先生の口からは躊躇うことなく、「子供達の体育の授業にバレーボールをさせたい。しかし、ネットとボールが入手できない。出来ることなら来年はバレーボールとコートネットを届けてほしい。」と新たな依頼があった。またしても地球より重たい約束をしてしまった。そして、参加メンバーは来年もサンタクロースとして、親善大使を頑張ろうと心に誓った。

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