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 協同会館アソシエの外観

当日雨との天気予報を見事にくつがえし、協同会館アソシエは、鉄筋コンクリート3階建の見事な勇姿を披露した。近代的センスあふれる躯体デザインと、産官学一体のオープンコラボレーション(開かれた共同研究)が可能な施設を1階に配置、日本初のコンクリート研究センターに最新式東洋一の研究設備を導入した。さらに屋上庭園を始め、空間の様々な場面に緑を意識した構造等、協同会館アソシエと構成10団体は、中小企業の砦として今後の発展が期待される。
 
 ■ 多くの中小企業が出資

中小企業の砦、『協同会館アソシエ』の竣工式が6月30日、来賓・関係者350名出席のもと盛大に開催された。

屋上庭園北東側
竣工式神事
竣工式神事

   
神事の後、3階大ホールを会場に祝賀レセプションを開催。冒頭挨拶に立った武代表取締役は、竣工式に参加された来賓・参加者に感謝の意を述べるとともに、設計施工を担当した建設会社を始め、20を超える企業に御礼の言葉を述べた。 『協同会館アソシエ』は中小企業の自立自尊の魂が込められており、近畿地方では生コン関連事業者が力を合わせて完成させた初めての会館だ。建設には300社を越える中小企業が出資協力。中小企業に従事する者の『血と汗と涙の結晶』とも言える会館となった。
この会館の建設は、長年の悲願だった。1982年、05年と会館建設を試みたが、いずれも権力の介入により実現できなかった。今回も色々な方面からの圧力があったが、見事に跳ね返すことができた。8月末には一階の「グリーンコンクリート研究センター」に東洋一の最新式研究設備を設置する予定だ。透水性、保水性、保湿性を高めたり、植物や藻が生えたり曲がりやすいコンクリートなど研究を重ね、未来の新たな需要創出に期待が集まる。

 

 ■ 調査研究情報発信の場

また京都大学名誉教授で大産大経済学部教授の本山美彦氏が当日参加されていることを紹介し、将来の人材育成と新しい視点での情報発信を目指して、氏をはじめ複数の学者・文化人とともに、この6月東京で「変革のアソシエ」 (仮称)を立ち上げたことを紹介し、この会館もその一翼を担い、調査研究提言を発信する場として有効に育てていきたいと抱負を述べた。

 

 ■ 小企業で初の取組となるコンクリート研究センター

『協同会館アソシエ』が特に力を入れた研究施設に「グリーンコンクリート研究センター」がある。スーパーアドバイザーで、大阪工業大学の工学部講師は挨拶のなかで、「コンクリート関連産業が沈滞している中、この研究センターは後継の人材を育成する。また今の社会資本を再検討し、次世代を視野に新しいインフラ整備の必要性を研究する。産官学が連携して、日本で初めてのコンクリートを研究開発するためのセンターをどう活かすか、その役割は重大である」と述べた。


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