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NPO,MOA
NPOMOA カンボジア・ベトナム訪問団
集合写真
 NPOMOAは、これまで全日建連帯労組が、カンボジアで毎年12月に行われる「アンコールワットマラソン」の参加する際に、カンボジアの子どもたちへ文房具やスリッパ、衣類を贈呈してきました。
今回は、NPOMOAとして、昨年からカンボジアの子どもたちに文房具などの物資を集約し運搬して寄贈する事業に取り組んだ。集約したものは、文房具とタオル、ベビー服、中古の机など。文房具については、文具製造メーカーにも要請し寄贈して頂き、全港湾大阪支部を通じて海上輸送でカンボジアまで届けました。
地図
 カンボジアは左図のようにアジアの中でインドシナ半島の中ほど、先端に位置しています。
侵略、内乱をへて1953年に独立した国です。
贈呈式

この寄贈物資をカンボジアの子どもたちに届けるために、カンボジア・ベトナム訪問団を編成して7月10日から15日までの日程で、カンボジアシェムリアップ郊外の3つの小学校と1つの診療所とベトナムホーチミン市ツーヅー病院とベトナム赤十字社ホーチミン市支部を訪問して枯れ葉剤被害者支援事業として支援金を贈りました。
舞台
贈呈式
 加来洋八郎NPOMOA代表理事を団長に9名が7月10日関西空港を出発、ホーチミン経由でカンボジア・シェムリアップ空港に夕刻到着しました。到着後、今回カンボジア側の窓口をしていただいたシアン・ナム国会議員と懇談しました。
7月は、国会議員選挙の真っ最中で、シアン・ナム議員も人民党から立候補して戦っていました。夕食後、私たちもこの支援集会に参加、団員全員が舞台に上がり紹介され、団を代表して奥野理事が挨拶、大きな拍手で歓待を受けた。集会には2万人が集い大変盛り上がり日本では、なかなか見られない光景でした。
訪問した小学校
訪問した小学校
 7月11日は、カンボジアに届けた文具の贈呈式を行いました。訪問した小学校は、フン・センコムル小学校(児童1200人)、ダンムレイチャラン・高厳小学校(300人)、ジャンボーツアースピアントッチ小学校(200人)の3校。各学校では、児童一人ひとりにノートとボールペンを手渡し、その都度子供たちは合掌をして、深々とお礼をしながら大切そうに胸に抱いていました。多くの子供たちは、裸足で黒く日焼け、瞳は輝き、無邪気な姿に私たちは感動しました。その後、ソトニカム診療所を訪れて、ベビー服を贈呈しました。また、この日はシアン・ナム議員から夕食の招待を受け、懇親を深めることができました。
ドクくん夫妻
7月12日は、アンコールワットを見学して、夕方の便でベトナムホーチミン市に移動し、ホテルでドクくん夫妻と再会して親睦を深めました。
7月13日は、ホーチミン市から南東にあるカンゾー・ジャングルにツァー観光に向かった。このツァーにツーヅー病院のタンさんほか3名も同行して、南ベトナム解放戦線当時の前線基地を再現した場所も見学、戦争当時の説明を聞いて困難な戦いに感銘を受けたのである。
7月14日は、ツーヅー病院を表敬訪問し、枯葉剤で障害を受けた子供たちが生活する平和村を見学。遊ぶ子や寝ている子も居て屈託がないと感じました。
アンコールワット
カンゾー・ジャングル
ベトくん祭壇

午後に、20年前に分離手術を受けたドク君の自宅を訪問。ベトくんの祭壇にお参りをし、ベトくんの遺骨が安置されているお寺に出向き骨壺に線香をあげ冥福を祈りました。
平和村タン責任者とお母さん
 その後、ホーチミン市赤十字病院を訪問してフエ副委員長、平和村タン責任者とお母さんの女性3人と懇談。いずれも60代を超えられていますが、15歳前後の学生時代に反戦運動に参加したため、当局に逮捕・監禁され地獄の監獄と言われた「トラの檻」があるコンダオ島に送られ長期に拘留されました。食事もロクに与えられず、口には言えない苦労があったと話をされました。今日では、ベトナムの高度成長を担う一員として活躍されている彼女たちの粘り強い戦いで民族解放を勝ち取ったことに、感銘を受けたのでした。
夜の送別夕食会で、ドク君から10月4日にドク・ベトくん分離手術20周年を記念する事業を開催するのでNPOMOAからも是非出席してほしいと申し入れがありましたので、日本に帰ってから募集して参加すると約束を交わし、深夜にホーチミン市タンソニャット空港を発ち、早朝関西空港に無事到着しました。
訪問した小学校
 私たちは、これまでの交流を積み重ねた上での訪問交流だったため、各地で歓待を受けました。しかしベトナム戦争での枯葉剤被害は今でも各地で発生しており、引き続きの支援活動が強く求められていることを感じた5日間でした。
連帯ユニオン議員ネット