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沖縄戦の歴史改ざんを許すな!
検定意見を撤回させよう!
自衛隊はイラクからただちに撤退せよ!
沖縄・辺野古新基地建設阻止!
6.29沖縄の集い


 6月29日守口市中央公民館で関西沖縄民権講座の呼びかけで「6.29沖縄の集い」が開かれた。今回は、昨年3月の高校歴史教科書で沖縄戦の住民「集団自決(集団強制死)」の記述で日本軍による命令・強制・誘導などの表現を削除・修正させたことについて、この背景にあるものは何かを参加者で検証し、検定意見を撤回させていくことと、イラクでいま何が起こっているのかを現地の報告をまじえてイラク戦争による国民被害の実態を明らかにすることがメインテーマだ。

1.沖縄戦・久米島 唄・三線とともに(吉永安正さん)

吉永さんは、関西を中心に宝塚市・高槻市で沖縄の唄・三線を教え、演奏活動も精力的に行い、沖縄民謡、琉球古典音楽、琉球舞踊、エイサーのほか、弾き語りや民謡の解説もあわせた公演をおこなっている。
 今回は、吉永さんの出身地である久米島で沖縄戦が組織的抵抗が終わったといわれる1945年6月23日の3日後に米軍が上陸。そのときに起こった出来事で戦争の悲惨さと住民の悲劇について語った。

『私は、沖縄戦のとき15~16歳で、兄は19歳で戦死した。1945年3月頃から米軍の艦砲射撃が激しくなって、本島の東側の海は米軍艦船で海が見えないくらい真っ黒だった。
このときに、日本軍と米軍との戦力差は明らかで多勢に無勢の状況だった。その当時、鹿児島から飛来した日本の特攻機が久米島の上空を低空で飛んで米軍艦船に突入する姿はいまだに忘れられない光景で、今でも焼き付いている。
6月26日に米軍が久米島に上陸した時に逃げ遅れた女性の中村さんが、米軍から言われて山に逃げ込んだ住民を助けるため説得に来たとき、日本兵が米軍のスパイだとして中村さんは虐殺し遺体に火を付けたのである、私は、この現場を目の当たりに見た。
戦争は、人間の心を無くさせる。戦争が人を狂わせる。人を殺すことを正当化している。いま起こっている教科書検定意見の問題は、平和憲法を変えようとする理由付けが恐ろしい。戦争から何も生まれない、悲しみだけが残っていく。このような戦争を再び起こしてはならないし、憲法を改悪させてはならない。私は、唄と三線を通して平和を訴えていきたい。』
と締めくくられた。

連帯ユニオン議員ネット