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春闘の勝利報告で大いに沸く

  第3回中央委員会で08春闘の成果と今後の課題を確認

5月29日、関西地区生コン支部の第3回中央委員会が生コン会館で開かれ、08春闘の到達点と今後の課題の確認。各ブロックの活動の進捗などの報告がなされた。中央委員会では冒頭、武委員長が08春闘闘争の到達点と今後の課題を次のように報告した。

 

要求の実現能力を発揮した春闘

報告で武委員長は、今春闘では、大阪・兵庫地区で賃上げ=6千5百円。京都では3千円。賃上げの金額そのものは納得出来ないが、大きく前進したことがある。大阪・兵庫地区では、差別されていた60才以降者の労働条件が大きく改善。また、日々雇用の仲間においては、日額4百円の賃上げ、残業代切り捨ての禁止、休日割り増し手当の支給などを実現。女性労働者においてもセクハラ対策、「安心して使える」女性用トイレの設置などの処遇改善が9月をめどに具体化されることとなった。
そして、下請業者の生コン輸送運賃についても Nox対策費用、 軽油価格の高騰、 賃上げの原資確保などの負担増に見合うような運賃増額を労使協定として具体化。このように今春闘では、本勤労働者のみならず、非正規・女性など弱い立場の労働者や下請企業の権利も大きく向上するものとなった。我々の闘いは、要求するだけ止まらず具体的に成果を出しているところに大きな意義があると言える。
また、京都地域では、今まで日々雇用として雇用されていたベストライナー分会の仲間たちの本勤雇用を実現。長期闘争となっていた近畿生コン社での人員補充問題についても解決の見通しがついた。

権利侵害闘争でも、斉藤建材社やワシンレミコン社での争議が組合側の全面勝利で解決。当初、会社側はヤクザを介入させたりしたが、我々は断固闘い要求を貫き通した。その結果、我々の要求通り解決せざるを得なくなった。この2社での闘いは、今後、起こりうる不当労働行為を防ぐ大きな抑止力となると言えるだろう。そして現在、宇部三菱直系生コン工場の新関西菱光社の専属輸送である新光運輸社で就労する日々雇用の労働者が春闘協定の履行や、差別のない安定した就労環境の実現を求めて連帯労組に加入した。しかし、会社は、不当に団体交渉を拒否し、話し合いに応じようとしなかったが、生コン支部の抗議と原則的な闘いによって問題解決に向け話し合いが継続されている。我々は体を張って闘い、事態を切り開かなければならないと語った。



 政治・社会を変革させる闘い

今後の課題としては、現在、イン・アウト間のみならず、アウト企業間でも激烈なダンピング競争が続いている。生コンの市況が下落の一途をたどり、生コン業界は崩壊の危機に瀕している。そのようなことから「値戻し」を目的に協同組合未加盟社(アウト企業)・約40社が結集し、阪神地区生コン会=アウト企業の連合体を創立した。アウト企業も業界の秩序回復に向け動き出したのだ。また、「アソシエ会館」の建設計画が進行している。その会館には生コン輸送協、圧送協、バラ協などの各中小企業団体が結集し、これからの中小企業運動の砦となる予定である。これらを確実に成功させなければならない。
そして、春闘協定についても履行していない企業については、協定の履行を求めていくこと。また、文科省による沖縄戦の歴史改ざんに対しても活動を継続。戦争政治に反対し、民主主義と人権を守る闘いを継続して展開すること。さらには、働いても貧しい生活を強いられているワーキング・プアの増大、後期高齢者医療制度の施行などに象徴されている昨今の「弱者切捨て」の悪政に対しても、我々が声を上げて闘うこと。機関紙あるいは地域・ブロックでも宣伝していく。そのように政治を変革させる闘いをも展開していかなければならないと述べた。

中央委員会は、以上の08春闘の成果と今後の課題を全員一致で確認。そして、各分会の代表が職場での成果をアピール。中央委員の大きな拍手に包また。5月29日、関西地区生コン支部の第3回中央委員会が生コン会館で開かれ、08春闘の到達点と今後の課題の確認。各ブロックの活動の進捗などの報告がなされた。

連帯ユニオン議員ネット