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教科書検定意見の撤回を求める会・関西の活動を旺盛に取り組もう

 昨年11月から文科省による高校歴史教科書の沖縄戦での「日本軍の強制による集団自決」記述削除問題に関して、私たちは小泉、安倍が推し進めてきた「憲法9条」を含む平和憲法改悪の動きに真っ向から反対の意志をきっちり表明し、「日本軍の強制による集団自決」記述削除を撤回させなければならない。
沖縄県では、昨年9月に11万人もの県民が結集して「日本軍の強制による集団自決の検定意見」撤回を求める集会が開催され、その結果、福田内閣は一部訂正をする素振りをしていたが、未だに「検定意見」撤回はしていない。
私たちは、「教科書検定意見の撤回を求める会・関西」を結成して、広く労働組合や市民運動などと連携して、「検定意見」が撤回されるよう取り組みを進めていく。
3月末までに、各自治体、議会、教育委員会など関係先に要請行動に取り組む。
また、各ブロックで責任者を配置して、地域での共闘関係にある労組や市民運動組織にも参加を呼びかける。各ブロックでは会員が中心にして運動を推進していこう。

教科書検定意見の撤回を求める会・関西
代表 垣沼 陽輔



検定意見の撤回を求める会・関西

関西の各地域から「検定意見を撤回せよ」の声を上げよう、そのために各ブロックの情報を共有しいい取組みに学んで運動をすすめようと、2月8日(金)第1回運営会議を行いました。


各ブロックから、これまでの請願活動や、地域で取組んできた活動にリンクさせる活動や議員の取組みにリンクさせる活動などが報告されました。
特徴的なものとして、「先駆けて請願活動に取り組んでおり、1月28日の市長要望に続き、近々教育委員会に請願する。市議会はどうも紹介議員の確保が難しい」、他のブロックからは「青年部が以前から在日朝鮮人問題に取り組んでおり、今回の沖縄問題・教科書問題も連携して取り組む方向。地域の議員や議員候補者と連携した取り組みも考えている」、また「以前から沖縄県人会とのつながりがあり、2月19日に「体験者の話を聞き、沖縄の思いを共有する」学習会を持つ」ことなどが報告されました。
また、「撤回を求める会」から映画「GAMA月桃の花」の上映を計画していること、支部からは3月に組合員カンパで現地沖縄に訪問団を派遣し運動の交流をはかる計画が発表され、参加者の意欲がかきたてられました。
「撤回を求める会」より
請願活動では、議会に請願する場合、議会で請願者になりかわって答弁する紹介議員が必要です。この紹介議員の確保が困難なことがあります。
その点、市長に検定意見撤回の表明を求めることは手軽にできます。1人から市長に要請でき、しかも市長の回答をもらうことができます。「市長要請マニュアル」を作っていますので参考にしていただき、各地域で市長要請活動を展開して下さい。

市長要請マニュアル




大阪市-私たちの思いの丈をぶつけた教育委員会請願

2月14(木)教育委員会に「文部科学大臣に検定意見を撤回するよう申入れる」よう請願しました。参加者は、それぞれが抱く思いの丈をぶつけ、私たちの平和を求める切なる声を教育委員会に伝えて、請願してきました。どうか6名の教育委員の皆さん、私たち市民の声を受け止めてください。
今回の集合時間は18時、前回の市長要望より1時間遅でした。前回は17時1階ホ-ル集合で、今回18時1階ホ-ル集合でした。1時間遅くなったので、余裕かと思っていたら、とんでもないことになったのでした。
私は何とか5分前についたので、車を地下駐車場に止め、1階ホ-ルで待っていました。ところが、他の人が来ないのです。実は・・・こんな日に限って出荷量が多く、仕事を終えやっとの思いで市役所に駆けつけました。ところが18時を少し回っていたので、地下駐車場が閉まっていて入れません。仕方がないので、いったん市役所を出てコインパ-キングを探して、車を止めて、戻ってきました。すると、何と入口が閉まっているのです。どこから入ったらいいのかわからないので、携帯電話を取り出すと「電波の届かないところか・・・」というのです。どうしたものかと困りはてていると、Nブロック長から携帯電話がかかってきて、時間外職員通用口から入ることができました。いったん地下1階の守衛室前に下りるので、携帯電話がつながらなかったのでした。
請願団5名がそろったのが、18時40分。待ちわびたのか教育委員会の職員が守衛室前で出迎えてくれ、案内されて3階の部屋に通されました。

・・・市役所はとおい、教育委員会は遠い、ここまでたどり着くだけでどれほど苦労したことか。やっと請願ができるんやーと思い、今日のこの苦労をエネルギ-に変え、市長に続く2回目やったし、請願団は堂々した口ぶりで平和の大切さを述べ、請願してきました。
(T)



尼崎市-市長と教育委員会に請願

誠実な応対の秘書課と、ひどい応対の教育委員会事務局

2月28(木)かねてより示し合わせていた尼崎市役所に。ほかのメンバ-は定刻前に来ていたのか、市役所の駐車場に車を入れているところに、「撤回を求める会」尼崎代表から「今どこや-・・・みんな待ってるで-」電話が。断っておきますが、私はちょうど定刻に集合場所に着いたのですが、N代表があまり尼崎市役所と縁がない私を気遣ってくれてのことでした。
メンバ-の一人が、「尼崎市は平和都市宣言しているのとちがうか?」と。これはいいことを聞いた、確かめたろうと一番近にある窓口の市職員に尋ねると、「いや-、チョットわかりません」やて。反対側の窓口の職員に聞いても「勉強不足ですみません」でした。「まあ公務員の正職員の意識レベルはこんなものか」とヘンに納得した。
8人そろって2階の秘書課に。5時半に行く旨電話していたからか、秘書課職員全員が立って出迎えをうけ、応接室に通された。市長も副市長も所用とのことで、O秘書課長が応対。N代表が市長要請文を読上げて手渡し、参加者からは口々に「市長の考えを表明してほしい」「市立高校でウソをかいた教科書を使わせていいのか」また、「Oさん、あんた個人はどう思うとん」と迫る場面も。O秘書課長から「市長は議会で3月中多忙で、4月早々には回答します」と。
秘書課から、教育委員会委員長にこれから請願の行くと伝えてもらい、3階の教育委員会事務局へ。教育委員会会議の担当は総務課なので、総務課に行くよう案内された。総務課に行くと、「学校教育課に行ってくれ」とたらい回しにあい、学校教育課長が応対することに。請願の趣旨や「尼崎の市立高校使う教科書やろ、ウソはあかんやろ」など私たちの思いをぶつけて、請願文を渡した。「受付印を押して、コピ-をくださいね」というと、「わかりました」と言って席を立った課長でしたが、なかなか戻ってこない。やっと戻ってきたのだが、総務課長を連れてきた。また一から総務課長に話をすると、課長が「受取るだけは受取ります」やて。何という横柄な態度!請願権は憲法で保障された権利なのにねえ。「受け取ったら、しかるべき対応をせんとアカンやろ」と追及すると、課長は「わかってます」とすてゼリフ。
市民の声をきこうとする市長室とは対照的に、上ばかし気にしているのか下々の市民をバカにする態度の教育委員会でした。今回の検定問題を引き起こしている文部科学省の体質そのものだと思ったしだいです。
(S)




大阪市長(もしくは市長に代わる人)交渉をします

1月28日、市長に「検定意見撤回の態度表明をするよう」求めました。その回答が、2月8日にありました。まあ、ガッカリする内容でした。少なくとも「教科書はウソを書いたらあかん」「2度と悲惨な戦争を繰り返したらあかん」程度のことは言うだろうと思っていたのですが・・・このことは、大人から子供まで、指示する政党に関係なく誰しもが言うことで、どの市民も持っている共通の認識だと思っていました。
ところが平松市長の回答は、「『検定を通った教科書』を使います」と。『検定を通った教科書』は、沖縄戦の「集団自決」に「日本軍の強制」を書いていません。その教科書を使うんだと、堂々といいうのです。

こんな回答をよこした平松市長と交渉します。私たちの平和を求める思いをぶつけ、市長に私たちと同じ思いを共有してもらいたいと考えています。

交渉風景

日時:3月21日(金)18時 会場:大阪市役所



「大江健三郎・岩波書店への出版差し止めなど請求訴訟」大阪地裁判決

 3月28日、「大江健三郎・岩波書店への出版差し止めなど請求訴訟」での大阪地裁判決について


3月28日に大阪地裁判決で示された「集団自決に軍が深く関与したのは認められる」とういう判断根拠は、「集団自決」で生き残った家族の方々が日本軍の関与を生々しく語ったことが大きく影響したのです。
昨年3月に文部科学省が高校歴史教科書から沖縄戦のなかで起こった「集団自決」を、日本軍の関与なしではあり得なかったという記述を削除しようとしたことは、誤りです。
文科省は、この検定意見を直ちに撤回して歴史教科書記述を回復させることです。
私たち会は、引き続き文科省に対して検定意見の撤回を求める取り組みを進めていきます。 



教科書検定意見の撤回を求める会・関西の沖縄視察団報告

 教科書検定意見の撤回を求める会・関西は、垣沼代表を団長に12名が参加して3月17~19日まで沖縄本島を訪れました。

チビチリガマ

沖縄を訪問した団の目的は、昨年3月文部科学省が08年度から使用される高等学校歴史教科書の検定で、太平洋戦争末期に沖縄で起こった住民による「集団自決」の記述に「誤解するおそれのある表現がある」との検定意見を付して、日本軍による命令・強制・誘導などの表現に削除・修正をさせたことに、史実はどうであったのかを、自らが現地沖縄に出向いて確かめることでした。3日間という短い視察でしたが実り多いものになりました。

(1) 辺野古海岸で、キャンプシュワブ内に普天間飛行場代替の飛行場建設に反対する「海上ヘリ基地建設反対・平和と名護市政民主化を求める協議会」代表委員の説明を受けました。
大浦湾はジュゴン生息地の北限であり、辺野古沿岸周辺には海草が豊富でここをエサ場にしているのです。また、海ガメの産卵地であり沿岸の海草をエサ場にしています。大浦湾では、「アオサンゴ」という貴重な大集落も発見され、珊瑚礁が大きな観光資源となるにも拘わらず代替え飛行場建設を強行しています。


また、飛行場以外にもイージス艦など大型米軍艦船も着岸する埠頭や、弾薬の積み出しが出来る港も建設することが判明していますが、沖縄県以外のマスコミはこの事実を報道してません。
私たちは、偏った報道に怒りを覚えるとともに事実を会員に伝えていくことで、辺野古の闘いと連帯することが大事だと感じました。




(2) 読谷村では、「よみたんガイド風の会」女性ガイドさんの案内による3時間余りのフィールドワークは感動するものでした。

読谷村は、参議院議員の山内徳信さん(社民党)が村長時代に、安保条約にもとづく日米地位協定第2条(施設・区域の提供等)4項A「軍隊が一時期的に使用していないときは、・・・・・、又は日本国民に使用させることができる。・・・・」との項目を活用して、97年に現在の場所へ村役場・村議会を移設させています。

 

 

憲法9条

村役場の一角には、憲法9条の石碑があり「戦争放棄・戦力の不保持・交戦権の否認」ということの大切さを村民に啓蒙しています。
チビチリガマでは、1945年4月2日(米軍が読谷村の海岸から上陸した次の日)にガマに避難していた地元住民139人のうち84名が「集団自決」した史実を語るガイドさんの説明に、涙しました。 私たちは、文部科学省がこの史実を教科書から削除することは、日本軍が行った行為を顧みず反省もなく沖縄県民だけに犠牲を強いることだと思いました。



 

 


(3) 嘉手納基地を道の駅から視察しました。



ちょうど空軍の戦闘機が大雨の中を着陸、その騒音の大きさに驚くばかりでした。広大な敷地に4千m級の滑走路が2本あり、極東最大の米軍基地が沖縄にあることを実感しました。

 

 

 

(4) ひめゆりの塔と摩文仁平和祈念公園を訪問しました。


残念ながらそれぞれの会館は閉館時間後に到着したため中には入れませんでしたが、ひめゆりの塔前で献花を行い、摩文仁では、沖縄戦の犠牲となった人たちの氏名が記入された「平和の礎」を見学し、戦死者に冥福を祈りました。  

 


私たちは、この視察団で得た成果を会全体に伝え、教科書検定意見の撤回を実現するまで運動を展開していきます。


       2008年4月
教科書検定意見の撤回を求める会・関西 代表 垣沼陽輔

■ 検定意見の撤回を求める会・関西、署名活動の報告 ■

 私たち検定意見の撤回を求める会・関西では、文科省が昨年3月に08年から使用される高校歴史教科書で、日本軍が住民に命令、強制、誘導した「集団自決」の記述を削除させ修正させた検定意見の撤回を求める署名活動に本年4月から開始しました。
署名活動は、地本と3支部はもとより共闘関係にある労組や市民運動団体にも呼びかけて取り組みを行い、大阪平和人権センター、部落解放大阪府民共闘会議、南大阪平和人権連帯会議、おおさかユニオンネットワーク、各地域の労働組合、市会議員などへ要請活動を行いました。
8月末迄に集約された署名は、13ブロックで41,058筆、役員が2,871筆、トラック支部関係が663筆、27の友誼労組・市民運動団体などから7,031筆と目標の5万筆を超え5万1千623筆が集約された。
まだ、支部に届いていない署名が各団体・個人から次々に寄せられているので、引き続き署名の集約を行い、本部が取り組んでいる署名と合わせて文科省に提出していきます。

連帯ユニオン議員ネット