スタート集会から一夜明けた19日、大阪を出発して沖縄に入った。今回は全港湾2名、関生支部1名、市民団体他4名の総勢7名というキャラバン隊となった。
沖縄到着後、昼食を軽く取り辺野古へ。土曜日ということもあってか工事や土砂投入は行われておらず、テントにてヘリ基地反対協の安次富さんに辺野古の座り込みの歴史について話してもらった。安次富さんの話のなかにあった「防衛省は防災省にすべき」という意見はとても共感するものでした。「では、国土防衛はどうするのだ?」との反対意見も聞こえてきそうですが、まず政治が国際間の争いを話し合いで解決するように努力するのが一番大切なのではないかと思っています。
米軍基地により
計り知れない被害
その後、2016年に米軍属の男によって女性が殺害されその死体が遺棄された事件現場に向かいました。ご遺族の意思により献花台は撤去されていましたが、この場所で起きたことを忘れてはならないし、風化させてはなりません。そのためにこうした事実を全国に発信していくことこそが、沖縄の基地問題、引いては日米安保問題を解決していく道であるとあらためて思いました。
なりふりかまわず、強引に埋め立てを開始
この後、名護市安和区の琉球セメント桟橋に向かいました。昨年は塩川港から砕石を台船に搬入していたのですが、そこは昨年の大型台風のために使用できない状態になっています。そこで国は琉球セメントの桟橋を使って土砂を積み込んでいるのです。現在は桟橋の使用許可が取られていますが、桟橋を使用した当初は許可を取っておらず、明白な違法状態にありました。埋め立てのためにはなりふりかまぬ安倍政権の姿勢に大いに疑問を抱きました。
【 通信/キャラバン隊C 】
語り広げる責任を痛感
私はキャラバン隊唯一の学生として、運動の一環としては今回初めて沖縄を訪問しました。今回、私が最も強く感じたことは、自分がいかに沖縄を知らなかったか、ということです。併合のこと、沖縄戦のこと、米軍基地のことなど、これまで私は沖縄のことをなんとなく知っていたつもりになっていたのですが、現地に行って直接見てみないと分からないことがたくさんあると気づかされました。
沖縄戦の犠牲と禍根、米軍基地があるがゆえの住民の苦悩、辺野古の海の美しさ、そして闘い続ける人々の姿。そうした「無知の知」こそが一番の収穫だったと思います。よって、沖縄についてもっと勉強し、もっと関わりたいとの思い、そして若者代表として語り継いでいかなければならないという責任感に燃えています。引き続きキャラバン隊の一員としてがんばります。
【 通信/キャラバン隊K 】
戦争体験や反基地運動を次世代に引き継ぎたい
辺野古で反対闘争を行う人たちとの交流では闘争の現在を感じることができました。県内外からやってきた人たちが一緒になってカヌーに乗ったり、ゲート前に座り込んだりする様は開放的な運動のあり方を示していました。私たちもゲート前に座り込み、沖縄県警に排除されました。確かに少しの時間しか資材の搬入を止めることができなかったけれど、これを毎日続けている運動の底力の一端を感じることができました。
その上で若者のオルグに苦労していることも分かりました。毎日の闘争なので働いている人はなかなか現地闘争には参加するのが難しく、若者という存在が運動する側にとって鍵になっているようです。
反基地運動の原点である戦争体験、そして運動の歴史を次代に継いでいかなければならないとの遺志はしっかり受け止めなければならないと思っています。
【 通信/キャラバン隊T 】
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