関生太鼓


宮古島の現状、表と裏を知る

南大阪平和人権会議沖縄現地学習in宮古島

4月18日から20日までの2泊3日で南大阪平和人権会議沖縄現地学習会で沖縄県宮古島を訪問しました。宮古島は日本一海がきれいと言われている人気観光地で、移住者も年々増えています。その観光地に紛れ、住人が望まない自衛隊施設が次々と建設されているということを知り、今回の現地学習会で視察することができました。

宮古島到着後、沖縄本島から駆けつけてくださった辺野古新基地建設に反対するための抗議船「不屈」の船長をされている金井さんと、ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会共同代表の清水さんと合流しました。お二人の案内で到着早々向かったのは、陸上自衛隊宮古島駐屯地です。

基地建設が進み拡大  "自衛隊員が倍の人数"

ここは千代田カントリークラブがあった場所を再利用して建設され、2019年3月の開設当初は離島警備部隊を中心とした約380人の隊員が駐屯していましたが現在では約700人規模に拡大しているそうです。目視できる倉庫の奥にはミサイルが保管可能な1級弾薬庫があり中距離地対空誘導弾や地対艦誘導弾搭載の軍用車両が並んでいました。ここは軟弱地盤で燃料タンクの下は改良工事をしておらず地震の多い宮古島では地盤沈下すると大変なことになります。
また、野原(のばる)の空自レーダー基地には地下30メートル、800坪の指令室があるそうです。壁の厚さは1メートルで、「隊員のためのシェルター」と言われています。つまり島民のシェルターは存在しません。またレーダー基地からは強烈な電磁波が出ており、多くの島民が24時間電磁波の照射を受けている状況で今後健康被害は増えるとされているそうです。

集落の近くに弾薬庫

次に訪れたのは保良の弾薬庫・射撃訓練場です。3施設目を建設中で、自衛隊に土地の所有権がないにもかかわらず、整備を始めていました。射撃訓練場は長さ300メートルがありフェンスから250メートルしか離れていない集落は、弾薬庫が暴発したら家ごと吹き飛ばされてしまいます。
自分の目で実際に弾薬庫等を見て、一歩ずつ戦争が近づいていることを改めて実感しました。

 

宮古島の表側と裏側

 

宮古島の表側と裏側

二日目は、観光地を巡りました。もし私が観光旅行で来ているのなら、「きれいな海だなぁ」「癒されるなぁ」という感想しかないような場所ばかりでしたが、金井さんの説明で、そういった観光地でも、実際は軍事訓練に使われている場所があることを知りました。

例えば「渡口の浜」という美しい海岸がそうです。渡口の浜をネットで調べると、「長さ800メートルにわたって真っ白な砂浜が広がりここの砂の白さと細かさは宮古諸島のなかでも一番と言ってもよく、景色のとても良いビーチ」とあります。ですが、離島奪還訓練と称し日米両軍の共同訓練で、この渡口の浜が上陸地域ということに設定されているそうです。

観光客が乗り降りする空港   
また、今回は行きませんでしたが下地空港は、多くの観光客が乗り降りする空港ですが、実は軍事訓練用に作られたのではとも言われています。
このように、普通の観光では知ることができない宮古島の表と裏を実際に見て知ることができ、とても良い経験になりました。

 

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