労働者の祭典メーデーが各地で開催!


労働者の祭典メーデーが各地で開催!

大阪

5月1日、中之島剣先広場で第96回中之島メーデーの集会とデモが行われました。天候にも恵まれ、平日にも関わらず、全港湾、全労協、全日建の他、多くの組合の労働者約400人が結集しました。


集会では、主催者挨拶のあと、大阪労働者弁護団の連帯挨拶があり、労働基準法改悪の動きが進んでいることに警戒しなければならないとの指摘がありました。
続いて、関西ゼネラル支部の組合員でもある大石あきこ衆議院議員をはじめ、豊中市議の木村真さんや茨木市議の山下けいきさん等多くの地方議員の連帯挨拶がありました。
争議アピールでは、韓国オプティカルハイテック労組から「日とう電工は雇用継承の責任をとれ。日韓連帯して勝利するまで闘う」と決意表明が行われました。また、関西ゼネラル支部からはワールドLINK分会がアピールを行いました。ワールドLINKは、1年近くにわたって事実上団交を拒否したばかりか、組合の抗議行動の直後に組合員を自宅待機・在宅勤務にして職場から排除しました。そればかりか、春闘要求を出したところ、その直後から17回にわたる処分通知を組合員に出し、ついには解雇してしまったのです。あからさまな不当労働行為です。当該は、現在地位確認を求めて大阪地裁で争っており、関西ゼネラル支部でも重点争議分会と位置付けて、関生支部の協力のもと活発な行動を展開しています。
この他、ケアワーカーズユニオンの山紀会分会、全港湾大阪支部のヤマト運輸分会、梅南鋼材分会、ダイワ工業分会、なかまユニオンの神明会分会から、不当労働行為とそれへの反撃のアピールが相次ぎました。

日とう電工 仮名です。
ワールドLINK  仮名です。

大弾圧をはね返して強力な労働運動展開

関生支部への未曾有の大弾圧を契機にして、不当労働行為がどんどん広がっているように感じます。労働運動が弱体化するなかで、相対的に強力な運動を展開してきた関生支部が大弾圧を受け、これで調子に乗った経営者が嵩(かさ)にかかってどんどん不当労働行為をやってきている、それが今の状況ではないでしょうか。だからこそ、この大弾圧を跳ね返し、組織を拡大しつつ、より強力な労働運動を展開していくことが必要だと思います。
6月9日には大津第2次事件の大阪高裁判決があります。全員無罪を勝ち取り、反撃をより一層強めていきましょう。
争議アピールの後は、歌のパフォーマンス。なかまユニオンバンドや川口真由美さんの歌で会場が盛り上がりました。
続いて、関生支部の細野書記長が京都3事件と加茂生コン事件差し戻し審での画期的無罪判決を報告し、今後控えている大津一次・二次の裁判でも無罪を勝ち取れるよう協力・支援を要請しました。
最後に参加者全員で「労働基準法解体反対!」「戦争やめろ!あげろ!賃金」と書かれたポテッカーを掲げて写真撮影を行い、デモへ出発しました。
デモは中之島公園を出発し西梅田公園まで。「最賃上げろ、暮らしのために給料上げろ!」「戦争やめろ、平和を守れ!」「カジノのための、万博いらない!」等のシュプレヒコールで道行く市民にアピールしました。


 

労働者の祭典メーデーが各地で開催!

京都

京都では、「働く者の団結で生活と権利、平和と民主主義を守ろう」をスローガンに円山野外音楽堂で第35回京都地域メーデーが開催され120人の労働者・市民団体が参加した。

集会は、中金労組が司会を務め進行。
集会では、京都府には、京丹後に米軍Xバンドレーダー基地、祝園では自衛隊ミサイル弾薬庫(弾薬庫増設中)、関西の水瓶びわこの30キロ圏内には老朽原発がある。戦争になれば一番に狙われるのが原発に弾薬庫である。ウクライナとロシアの戦争でも一番に狙われた。レーダー基地も標的になる。京都府は北から南まで、攻撃の的が点在する。
もし戦争が始まれば、真っ先に犠牲になるのは労働者である住民と市民。労働者は仕事もできなくなり、住むところさえ無くなる。
軍事費を確保するために増税し、戦争へと進む日本。第二次世界大戦の敗戦から80年。日米安保が締結されて65年が経つ。不平等な日米安保を破棄して、戦争へと進む政権を打倒しなければ、安心した暮らしを送れる国にはならないなどの発言があった。

 各労組から、物価の高騰で業績黒字の企業では賃上げを勝ち取っているが、物価上昇率にはまだまだ届いていない現状がある。また、非正規雇用労働者への同一労働同一賃金を実現するためには、まだまだ高い壁がある。 京都府の最低賃金1058円を少し上回った金額が現状だと報告した。
集会の最後にメーデー宣言が読み上げられ全員で確認。参加者全員でインターナショナルを斉唱した。
集会後、四条河原町を通って市役所前までデモ行進。
手書きで『労働者にはストがある』『一揆』と書かれたむしろ旗やのぼり旗は沿道の外国人観光客の注目を集めた。

 


  

尼崎

5月1日夕刻、「MAYDAYあまがさき2025・働く者の団結で生活と権利、平和を守ろう」をメインスローガンに掲げた「尼崎メーデー」が阪神尼崎駅北側ひろばで開催された。

尼崎メーデーは、園田学園中高労組・小鍵さんの司会でスタート。初めに、武庫川ユニオン飯田委員長のリードで、労働歌「鉄の労働者」「ベンセレモス」を斉唱した。
JPネットひょうご・地区労議長の酒井浩二さんが主催者挨拶。「昨年と今年の賃上げは好調だと言われたが、現実は賃上げが物価高に追い付いていない。この間、大企業は過去最高率を更新し続けているが、分配率は30年の間で60%から45%まで下がり続け、株主配当や内部留保へ振り分けられており、労働者の年間所得が74万円も減っている。安倍政権は、大企業を支援すれば賃上げや設備投資に回ると言ってきたが、大企業優位政策では、労働者の賃金は上がらないことが証明された。山本七平氏は、日本には抗空気罪という罪があると言った。これは、戦前・戦中と非合理的な方向に日本が流された要因は、言うべきことを言わない空気だったから、と論じている。会社が赤字だから、景気の先行きが苦しいから、なんとなく流れる空気に我々労働者は、言うべきことを言わなかったことが今日の状況を招いているのではないか」と指摘した。
そして酒井さんは「関生支部弾圧に対する闘いから我々が学ぶべきことは、企業内組合では闘えないということ、そして産業別労働組合への転換をはかること以外に日本の労働運動、そして労働者に未来は訪れないということだ。格差が拡大するなか、現状の不満や不安を持つ人々は分断され孤立化されている。だからこそ人々の繋がりを取り戻すことが、社会が正常化するのだと考えている。働く者の連帯で壊れかけた社会を作りなおすために、リアルな人間関係の再構築に向けて、元気に声をあげて闘い抜こう」と行動を提起した。

関生弾圧について報告

大阪労働者弁護団・森弁護士からは、関生刑事弾圧の京都事件と加茂生コン事件の無罪判決が報告された。
続いて、武庫川ユニオン三田屋分会からは、闘争支援の感謝が述べられたあと、この間の闘争が報告された。
関生支部からは、関生弾圧闘争支援のお礼と、この間、無罪判決が相次いでいること、特に京都事件では完全無罪判決を勝ち取ったことを報告。そして、残りの刑事事件の無罪を獲得するために全力をつくすと決意が表明された。
メーデー宣言を提起したあと、武庫川ユニオン・飯田さんのリードでシュプレヒコールと歌「がんばろう」を唱和した。
尼崎地区労・田路さんによる団結ガンバローを起点に、デモ行進がスタート。阪神尼崎駅北側を出発し出屋敷駅前を通り、国道2号線を行進するコース。尼崎の繁華街を行き交う市民らの注目を集めた。

 


連絡先

連帯ユニオン 地図
(全日本建設運輸連帯労働組合 近畿地方本部)
〒550-0021
大阪市西区川口 2-4-28

TEL  06-6583-5549
FAX  06-6583-5534
Email   web@rentai-union.com
 

出版書籍のご案内
ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…)

ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…)

 

国家権力を赤裸々に語る

旬報 社  1200円+税 
ISBN 9784845115617 
■ご注文は、最寄りの書店または、アマゾン
書籍出版物の一覧