大阪メーデー事前学習会

４月26日、エルおおさかで大阪メーデー事前学習会が行われた。事前学習会は若い労働者にメーデーの意味・意義を理解してもらうため数年前から行っている。

大幅賃上げ目指し学習会を開催する
今年、94回目となる中之島メーデーは「戦争やめろ！物価高を打破る賃上げを！」をテーマに取り組んでいる。
コロナ不況を乗り越えるため世界各国は積極的に財政出動してきた。コロナ禍もひと段落し、景気が過度に上昇。そのあおりを受けた日本は急激な円安に陥っている。またロシア・ウクライナ戦争などによって、エネルギー価格が高騰、労働者の生活を直撃している。これに対し世界では、各国の労働者が「物価高を上回る賃上を！」と叫び、大規模なストライキに立ち上がっている。しかし、残念ながら日本では大きな闘いを作ることができていない。今年のメーデーは物価高を打ち破るような大幅賃上げ・生活改善、そして戦争へと向かう政治を大転換させる起点にしたいと考え、物価高の背景と労働組合の役割について学ぼうと松尾匡立命館大学経済学部教授の講義を受けた。
松尾教授は、「政府・財界が唱える生産性アップが賃金アップに繋がるというのは統計的にも正しくない。要するに分配の問題である」としている。
それは国内での総需要拡大政策による景気改善・雇用拡大の視点はないことからも明白。海外で稼ぎ、利益を還流する企業の権益を守るため、軍隊の海外派兵整備が進められている」として、私たちに求められていることは、「必要労働を増やし分配を変えること。その実現には分配に抵抗する資本家と闘うことが必要、労働者の団結が重要である」と結んだ。