ベトナム戦争終結20年と日本の敗戦50年の節目の年に結成し、役割を果たす。

２月28日に田中機械ホールでＮＰＯＭＯＡ（特定非営利活動法人南大阪とアジアの平和友好のかけ橋）の解散パーティーが開催されました。昨年６月14日に第21回定期総会を開催し、そのなかでＮＰＯＭＯＡの解散手続きに入る決議を行いました。

ＮＰＯＭＯＡの結成動機は、１９９５年４月に南大阪大阪平和人権連帯会議が「ベトナム戦争終結20年と日本の敗戦50年の節目という年」にベトナム戦争の戦跡を見学することと併せて現地の労働組合と交流する訪問団を派遣したことが始まりでした。
特に、ホーチミン市にあるツーヅー病院（産婦人科）に枯葉剤被害者の子どもたちを預かる「平和村」があり、その施設運営に継続的な支援を行うことを要請された訪問団は、帰国後南大阪平人の幹事会に提案し承認され、医薬品提供などに取り組みました。

ベトさんを招待し労組や市民団体に紹介

２００３年には、ＮＰＯ法人資格を取得、グエン・ティ・ビンさん（ベトナム国家副主席＝副大統領）と大阪市内で面会し、その時に、枯葉剤被害者支援に取り組むＮＰＯＭＯＡに感謝を述べられました。２００４年には、結合性双生児のドクちゃん・ベトちゃんを日本に招待し、枯葉剤被害者への支援を府内の労組や市民団体に訴え多くの寄付金を集めました。 ２０１６年12月に最後の第17期訪問団を派遣しました。その後は、新型コロナウイルス感染が地球全体を覆い、海外への渡航が中止となりＮＰＯＭＯＡの活動も中断せざるを得ない状態に追い込まれました。 ホーチミン市のツーヅー病院「平和村」も閉鎖され、新たな枯葉剤被害者支援の団体も組織されており、ＮＰＯＭＯＡの役割も一定果たしたとの結論に至り解散の運びとなりました。
パーティーには、ＮＰＯＭＯＡ訪問団に関わった人たち22名が参集し、現地での戦争の悲惨さを直接感じ取ったことやその当時ハプニングが起きたことなどの思い出話しで盛り上がりました。

ドクちゃん・ベトちゃん Wikipedia