フクシマ連帯キャラバン 報告


フクシマ連帯キャラバン  報告

3月17~21日の5日間、フクシマ連帯キャラバンに参加しました。参加団体は、全日建、全港湾、日教組、部落解放同盟、全国一般、全労協、原水禁、7団体の総勢53名がキャラバン隊として参加しました。

大震災の話を聞く
一日目は、小名浜公民館で自己紹介を兼ねた結団式を行い、その後交流会を行いました。
二日目は、三瓶さんと、他3名の津島訴訟原告団の方々から原発事故当時の話しを聞きました。
地震発生後、津波のニュースしかなく、3月12日に原発が爆発したことも知らないまま、浪江町から津島地区に避難するよう7千人~1万人に避難指示が出されました。受け入れ準備をする津島地区の数人が白い防護服を着た人を見たと言います。国と東電は高線量だということを隠蔽し、避難指示を出しませんでした。
そして、国や東電からではなく、浪江町の馬場有(ばばたもつ)町長の判断で全住民と避難者が二本松へ避難する指示を出されました。
その後は、自力でアパートや仮設住宅を探し、現在も避難生活が続いています。
2015年9月に原告団を結成。「津島に帰りたい」との多くの避難者の想いを胸に訴訟と活動を継続されています。
午後から、潮目交流館に移動し、3・13アクション集会に参加。集会では、「原発事故は終わっていない」「原発再稼働反対」「汚染水の海洋投棄反対」の3点のスローガンのもと、各団体代表から発言があり、キャラバン隊メンバー参加組織の代表が一人一言ずつ発言をしました。
集会終了後、フィールドワークを行い、国から特定復興再生拠点地区に指定されて、復興が進められるが、崩れた多数の住宅が震災当時のまま残る。大熊町を訪れた後、双葉町にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」を見学しました。
館内に入るとまず、シアターで映像を見て、展示物の方へ移動し「災害の始まり」「原子力発電所事故直後の対応」「県民の想い」「長期化する原子力災害の影響」「復興への挑戦」の順番で見て回り、あらためて津波の怖さや事故の重大さを知ることができました。
その後福島市へ向かう道中で、津島原告団の三瓶春江さんに、津島地区のご自宅を見せていただき、貴重な機会となりました。

ALPS処理水を海洋放出させない
三日目の午前中は福島駅前にて街宣とビラまき、署名活動を行いました。短い時間でしたが多くの署名を集めることができました。
その後、『2023原発のない福島を!県民大集会』に参加しました。
集会は、黙とうを行い、角田実行委員長から連帯の挨拶があり、福島からの発信として「ALPS処理水を海洋放出させない」情報の発信や、若者からの訴えとして高校生平和大使から発言があり、集会アピール採択で集会が終了しました。
その後、会館の別室に移動し、キャラバン報告集会を行いました。

四日目は、の全16自治体に対し、3コースに分かれ、
①実効性ある避難計画が策定できない状況で、再稼働させないこと 
②再稼働の可否判断は地域住民の民意を確認すること 
③トリチウム汚染水の海洋放出方針の見直しを政府に求めていくことを要請しました。
要請行動終了後、自治労茨城県本部に移動し、フクシマ連帯キャラバン茨城集会に参加して、キャラバン隊の報告をしました。

復興と脱原発へ
五日目は、東京に移動し、代々木公園で行われた『さよなら原発全国集会』に参加しました。
キャラバン隊もステージに上がり、団長が代表して報告を行いました。
集会終了後は、デモに参加して、シュプレヒコールをあげながらゴール地点まで歩き、キャラバン隊としての行動が終了しました。
五日間キャラバンに参加して、現地の人の声を聞き、自分の目で見て、まだまだ復興には遠く、未だに苦しんでいる人たちがいることを知りました。
今後も原発事故を風化させないため、本当の復興のために、原発のない社会、脱原発に向けて運動を続けて行かなければなりません。



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