「休戦70年韓半島平和大会」訪韓団に参加

日韓労働者連帯のさらなる強化へ
7月21日~24日の4日間、5年ぶりに訪韓した。関生弾圧での1年間の拘束、コロナ、文在寅大統領から尹錫悦大統領へ、そして、尹政権による民主労総建設労組大弾圧のなかでの訪韓でさまざまな思いが高まる韓国訪問であった。

初日にホテル前にあるソウル市庁前の梨泰院(イテウォン)惨事犠牲者の焼香台を訪れ、焼香。韓国の人たちのこの惨事に対する「ただの事故」にさせない思いを感じさせられた。たまたま訪韓していた9年前の「セウォル号沈没事故」の記憶がよみがえった。
新自由主義が進むなかでの資本権力の横暴に対しての社会的責任追及の在り方は、日本社会にも必要な取り組みであり、民衆のこの声・力こそが世の中を正常化させる原動力になっていることを学んだ。

学生が少女像を死守

22日は、西大門(ソデムン)刑務所歴史館へ。イチョルさん(在日同胞良心囚、元死刑囚)の収監されていたときの解説付きでの参観。その後は、日本大使館前の平和の少女像へ向かった。建設中の日本大使館前の少女像へ向かう途中の現日本大使館が入るビルの前で抗議のシュプレヒコールをあげ、少女像の場所へ。警察の慌てぶりと厳戒態勢体制が今の政権下であることがわかった。
もうひとつは、平和の少女像だ。少女像前は鉄格子で囲まれているのは、右翼に攻撃されないように警察が監視しているとのこと。これも、わかりやすい現政権のやり方だ。その横にはテントが貼られ、学生が少女像を死守していたのを見て日本岸田政権と尹政権の思惑が理解できた。
その後、世宗文化会館前での記者会見では、日本から来た平和フォーラムの団体と合流して日韓平和連帯からも発言させてもらった。
そして、本番の大行進だ。ソウル市内各地で集会を行った後は一路、光化門前の集会場まで行進し、本集会へ。

韓国でも問題視する汚染処理水海洋放出

集会時は、雨が本降り状態だった。集会では、日本からのアピールをさせてもらった。記者会見同様この集会では、日本で今、行われようとしている核汚染水海洋放出問題に触れ、日本政府と東京電力が結託し、現地の漁連組合や市民の意見を聞かず勝手に進めようとしている。この問題は、韓国の民衆も反対しており大きな問題となっている。このことを私たち日本人は国内でもっと多くの民衆に伝えていかなくてはならないと感じた。
23日は、DMZ平和行動として非武装地帯へ、イムジン閣から新しくなったDMZ展望台を見学。その夜は、進歩連帯の同志たちとの最後の交流会。固い連帯を築き、日韓連帯で東アジアの平和へ向けて進むよい訪韓となった。
最終日は、労働組合として全港湾の仲間とともにチョンテイル烈士像の前で韓国の労働者連帯も強化していかなくてはならないと誓った。

戦争政策にNO

今回の訪韓で、久しぶりに出会った建設労組のチャンヒョンチャン同志や民主労総副委員長のキムウニョン同志たちとも出会うことができたことで、日本でやらなくてはならないことを想起させられた。
いま、一部の権力者によって労働者民衆を無視して進められようとしている戦争政策に〝NO〟の声をあげ、分断政策と闘い、平和で差別のない社会をめざさなくては私たちの未来は来ないと思う訪韓団だった。そして、日本で岸田打倒の闘いを本気でスタートさせよう。

 


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