とめよう!戦争への道 めざそう!アジアの平和
2022春 関西のつどい


とめよう!戦争への道  めざそう!アジアの平和
2022春 関西のつどい

アジアの平和を守ろう

4月17日、エルシアターで「とめよう!戦争への道 めざそう!アジアの平和2022春 関西のつどい」が開催された。集会には多くの人たちが参加し戦争反対の声をあげた。

ロシア総領事館に撤兵と停戦を要求

はじめに、主催者代表として挨拶に立った中北シーサーネット関西共同代表は「ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始して早2ヵ月が経ち、私たちはロシアの行為は、国連憲章に違反しているとして、ウクライナからの撤兵と停戦を豊中市にあるロシア総領事館に要求している。
一方、この戦争に乗じて安倍元首相は、非核三原則を蔑ろにする米軍と核兵器の共有化を提案、憲法9条改憲の早期実現を主張している。また、日本維新の会も同調した危険な動きを阻止しよう」と訴えた。

ウクライナ侵攻を国際社会は認めず
次に水島朝穂さん(早稲田大学法学学術院教授)が「なぜ憲法を変えてはならないのか」と題して講演した。
私たちが戦争反対と声をあげるためには、これまでの戦争の歴史を学ぶことが必要。国家間の戦争は、第1次世界大戦以降禁止されている。
今回、プーチン大統領は「わが国家の存在、主権そのものに対する現実の脅威、レッドラインを超えた」と。そして、ウクライナの極右民族主義者によるドンバス地域のロシア系住民に対する「ジェノサイド(集団殺害)」を激しく非難。侵攻直前に承認した2つの親ロシア系「人民共和国」からの要請に基づき集団的自衛権の行使を前面に押し出しているが、ロシアのウクライナ侵攻は明白な侵略である。ロシアが承認した2つの「人民共和国」は国家とは言えず、これを承認する国はほとんどない。加えて自衛の必要性、緊急性、比例性のすべてが欠けており、ロシアの侵攻は、違法な武力行使であり、重大な国際法違反であると言える。
私たちは、為政者の策動に惑わされることなく、憲法前文にある戦争の放棄と憲法9条を改悪させない取り組みを強化しなければならないと締めくくった。


核保有主張の維新
次に矢野宏さん(新聞うずみ火・代表)は「維新は、憲法の何を変えようとしているのか」を分かりやすく解説した。
ロシア侵攻に便乗する「火事場泥棒たち」では、安倍や維新の松井代表が「NATO加盟国のドイツ、イタリア、ベルギー、オランダには、核兵器が配備されている」「核を持っている国の戦争に対して、非核三原則で昭和の価値のまま令和も行くのか」と発言し、日本も核兵器を持つべきと主張した。それに対して防衛ジャーナリストの半田滋さんの発言を紹介し、「NATOに配備されている核兵器は、いざというときには使えないものだ」「維持費もかかり、先制攻撃の標的になる」と危険性を明らかにし、「どの国も敵にせず、平和外交こそが最大の安全保障」だと喝破した。

「緊急事態条項」は不要
維新の憲法改正案は、ほとんどが法律改正でこと足りるものである。問題なのは「緊急事態条項」創設を自民党と共に参議院選挙の公約に掲げようとしていることだ。「緊急事態条項」はドイツのワイマール憲法に記載されており、これを使い国民主権を奪い、ナチスの独裁を誕生させたのだ。
この危険な改悪案を阻止しよう。


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