空撮で迫る辺野古 映画「ドローンの眼」

朝日新聞社 YouTubeより

沖縄とつながるキャラバン 3労組合同学習会

3月18日、学働館・関生4階ホールで3労組(全港湾・港合同・全日建連帯)合同の各集会を開催。映画監督の影山あさ子さんを講師に迎え『琉球弧戦争と平和の最前線』をテーマにドキュメンタリー映画「ドローンの眼」を見ながら講演された。

上映学習会は、関生支部細野書記長の司会進行で開会。細野書記長は「今回の学習会開催にあたり、これから3労組が中心となって沖縄問題に取り組む。また、労働組合に入っていない若いメンバーにも参加を呼びかけ、バトンをつないでいきたい。そのきっかけとなる学習会として取り組んでいきたい」など趣旨を説明した。
主催者を代表して全港湾陣内副委員長は、労働組合がなぜ戦争を反対するのか。また、これまで自身が携わってきた米軍基地建設反対闘争で感じたことを話した。そして、「今回の学習会で、各労組から若い世代のメンバーが集まっているので、沖縄・琉球弧の問題についてしっかりと学び問題も共有できる場にしたい」と挨拶した。

影山監督が撮影した風景
影山監督は、2005年から沖縄の基地建設阻止行動に参加。建設現場や反対運動を撮影し続けている。2018年からドローンを飛ばし、辺野古だけでなく新しく建設される米軍基地や今ある米軍基地がどうなっているのかを撮影している。実際に、撮影された映像(『琉球弧戦争と平和の最前線』『ドローンの目琉球弧の軍事基地』など)を見ながら講演された。


沖縄・琉球弧で進められる軍事要塞化
安倍政権時代から進められている、自衛隊の与那国島から奄美大島までの琉球弧の島々に展開する「南西シフト」は、中国が太平洋に進出することを日米で防ぐ「第1列島線」と位置付けられている。
現在、沖縄島にある米軍基地の強化だけでなく、陸海空の自衛隊の駐屯地が急ピッチで進められている。離島にはミサイル部隊を展開。鹿児島県種子島沖の馬毛島では米軍も使用する新たな基地を計画し、与那国では電子戦部隊の展開を想定するなど琉球弧全体の要塞化が進んでいる。
軍事同盟を結んでいるアメリカが敵視しているのは、中国やロシアであり核保有国である。ロシアによるウクライナに侵攻したことに乗じて安倍前首相が「核共有」と言い、沖縄・琉球弧を核戦争の場にしようとしている。これは、日米安保条約があるからである。いま、日本は、アメリカと一体となり戦争できる国に変わろうとしている。
非核三原則を守り戦争計画を止める重大な位置に私たちは立っていると説明され「琉球弧で起きていることを知ろうとしないことが、戦争する国にしていることに加担していることだと気づいてもらいたい」と講演を締めくくった。
最後に、港合同昌一金属支部木下委員長は「3労組がそろって学習会を開催できたことは大きな成果である。沖縄・琉球弧で起きていることを知り、考え、どのように行動していくのかを学べた。この問題を次の世代にどう伝えていくのかが課題である。これからも共に学び、ともに闘おう」と学習会をまとめた。  




影山あさ子 
1963年、神戸市生まれ北海道大大学院農学研究科修了。ドキュメンタリー映画監督。「圧殺の海」「高江 森が泣いている」「宮古島からのSOS」など藤本幸久監督との共同作品多数。昨年3月、辺野古新基地建設の問題をブックレットとDVDにまとめた「沖縄ドローンプロジェクト」と森の映画社が、むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞特別賞を受賞。

 


 

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