バイバイ原発3・12きょうと集会 開催


バイバイ原発3・12きょうと集会 開催

事故から11年京都で脱原発訴える

3月12日、バイバイ原発きょうと実行委員会主催の「バイバイ原発3・12きょうと集会が円山野外音楽堂で開催された。集会には労働組合、市民団体、政党団体など原発に反対する1200名が参集。報告やアピールに耳を傾けた。

今年で11回目を数える集会はオープニング企画として用意された京都うたごえ協議会による歌声のあと、アナウンサーの司会で始まった。 主催者挨拶として呼びかけ人の吉永剛志氏が登壇し脱原発の声を上げた。

計画は進んでいない
講演会では京都大学複合原子力化学研究所の今中哲治さんが「福島の放射能汚染と福島原発の後始末」を題材に講義された。「国が進めている廃炉に向けたロードマップは遅々として進んでおらず全くあてにならないものである。2031年度までに完全撤去を目指しているデブリもほんの少し取り出せただけ。また汚染水に含まれるトリチウムの半減期は12年。1000分の1になるには120年かかる。負の遺産として後世に引き継いでいくしかない。問題の解決もないままに原発の再稼働をすることは決して許されない」「また世界情勢が緊迫しているなかで、ひとたび戦争が起これば原発は格好の標的となるのはロシアとウクライナの現状を見ればわかる」と原発の危険性を訴えた。

原発廃炉の声上げる被災者
福井県若狭町在住の石地さんは、「便利な世の中になったが原発は不必要。先祖から受け継いできた農漁業とは重みが違う。廃炉からゼロへ」と訴えた。
原発ゼロをめざす左京の会の宗川さんは小泉、管、細川、鳩山、村山の5人の元総理が欧州委員会に、多くの子どもが甲状線ガンで苦しんでいるとする書簡を送ったことについて、環境大臣、復興大臣など内閣のみならず高市政調会長など自民党内部からも批判が出ていることを受けて、「科学的な見地でとらえることが必要でありデータを見れば増えていると見ざるを得ないのではないか」と述べた。
福島で被災し子どもの体調不良から京都に避難した原発賠償京都訴訟原告団からは、災害以降の苦しみや悲痛な訴えを受けた。

「原発・戦争をなくせ」 決議案を集会で可決

現在京都は、蔓延防止要請発出中であり大声を出せないことから、「バイバイ原発3・12きょうと決議案と「ロシアのウクライナへの軍事侵攻に抗議し、即時撤退を求める」特別決議は、プラカードを掲げることで確認、決議。集会は閉幕した。


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