老朽原発動かすな! 現地全国集会


老朽原発動かすな! 現地全国集会

事故から11年京都で脱原発訴える

7月24日、福井県美浜町菅浜・弁天崎で「老朽原発・美浜3号動かすな」現地全国集会が行われた。地元福井のみならず、近畿一円、東海、首都圏からも集会参加者が集結。参加者は300人を超えた。

弁天崎は美浜原発から南へ3キロほど離れた岬で近隣には「水晶浜」と呼ばれる美しい砂浜が横たわり、海水浴を楽しむ人たちであふれていた。このような場所に、原発があるなんてとふと頭によぎる。
政府は全国で9基の原発を再稼働すると発表。原発再稼働の動きが活発になっている。関西電力は、7月15日に再稼働した大飯原発を含め、5基の原発を再稼働する計画だ。美浜3号機は運転禁止仮処分裁判が係争中であるにもかかわらず、関西電力は運転再開時期を早め8月中旬とすると発表。これに対抗するため現地美浜で集会が開催された。

朽原発を動かすな
集会は、美浜原発で5年間働いていた山本氏の司会で始まった。
山本氏は、以前美浜原発で大事故が発生し5人の労働者が亡くなったが、関電は「安全対策にそんなに金をかけられない。穴が開いたら直せばいい。ヤカンと同じ」と言い放った。その言葉に怒りを覚えると共に、「関電に運転を続けさせたらまた事故が起きると確信した」と訴えた。
美浜町議の松下氏は同事故について、破断した配管が運転開始以来28年間点検されていなかったことを事故の1年前に関電職員が把握していたことが明らかになっているが、事故の責任は問われていない。故に事故は繰り返される。原発立地地域のお願いとして「原発の電気は買わない運動」に力を入れていただきたいと訴えた。全国各地から集まった参加者のアピールを受けた後、主催者を代表し木原壯林氏は「原発がなくても電力は足りる。逼迫しても節電で足りる。危険きわまりない原発はいらない。8月まで必死に闘う」と提起し集会を締めくくった。
集会終了後、参加者は「はあとぴあ」に集結。関電原子力事業本部前で抗議集会を開催後申し入れ書を読み上げ提出。町内デモに出発した。あちらこちらで家人が出てきて手を振る人、ねぎらいの言葉をかける人がおられたのが印象的だった。
燃料高騰やCO2削減を理由として、政府は原発推進するとしているが、ロシア・ウクライナ戦争でも見られるように戦争では標的とされる。また稼働するたびにトラブルが発生しているように40年を超えるような老朽原発では配管やバルブなど経年劣化によるトラブルは避けられない。もし若狭で重大な事故が発生すれば近畿一円の住民の生活を奪うことになる。私たちはあきらめることなく全ての原発が廃炉になるまで仲間と共に声を上げていこう。

追記
美浜3号機は8月3日、原子炉補助建屋で放射性物質を含んだ水(7トン)が漏れ出していたことが明らかになり再開延期を発表している。


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