労働者が結集し権利侵害を一掃しよう

３月24日、おおさかユニオンネットワークは、恒例の春季大阪総行動に取り組んだ。今年も、ユニオンネットに加盟する労働組合が結集し、権利侵害を行う会社に対して抗議の声をあげた。

９時に大阪市役所前で出発集会を開催。垣沼ユニオンネットワーク代表が「21春闘は、大企業を中心にコロナ禍を理由にしてベア自粛の動きがあるが、私たち中小企業に働く労働者は仕事の減少により雇用不安が増大している、とくに非正規雇用労働者の80万人が雇用を失っている。今日の総行動で支援に取り組もう」と決意を述べた。

教職員の継続勤務
希望者の採用求め
最初に大阪市に対してなかまユニオンから、府・市統合する大阪市立高等学校などで勤務する組合員を、府立高校で採用すること。また５年前、市立特別支援学校の府移管時に、市教委が「推薦条件」を作り希望者を選別。（分限休職者）９名を含め13名を推薦せず、府の応募をさせなかったことを、絶対くり返さないことなどを要請した。 そして、安心できる介護を！懇談会が、介護保険給付および障がい者総合支援法に規定する給付などの改善要請を行った。

処遇改善を求めて
その後、中央区にあるゼネラル支部の組合員差別（勤続７年目の正社員にフルタイムで給与手取り12万円、昨年５月に１ヵ月間以上休業で６割の休業手当）の改善を求める社前行動に取り組んだ。大阪駅前に移動して韓国サンケン社（慶南道・昌原市）の企業閉鎖全員解雇攻撃に対して親会社であるS電気大阪支店に解雇撤回と原職復帰を要求し、抗議宣伝を行った。

パワハラについて 誠実な団交をせよ
昼食後、豊中郵便局内で発生した上司によるパワハラ行為と不誠実交渉への謝罪を郵政ユニオンが申し入れた。豊中局は、国道３１２号線の通りにあり、ノボリや旗がなびく姿を見て市民が何事かと注目していた。終了後、豊中から大阪市内に移動し、西成区岸里にある医療法人に対して、労組否認攻撃とスラップ訴訟の撤回を求める要請行動を行った。

職場復帰を求めて
その後、同じ岸里にあるユニオンぼちぼちが組織する訪問介護の介護職員に払うべき未払賃金を支払うよう求めた。 ここから２班に分かれて行動。ひとつは、なかまユニオンのTを勝たせる会が、T伊丹本社前で組合員５名の職場復帰させるよう求めた。もうひとつは、全港湾大阪支部のT機工で解雇された組合員の職場復帰を要求して社前行動に取り組んだ。(いずれも仮名)
21春季行動に約１００名余りの労働者が参加、久しぶりに盛り上がった取り組みだった。