3月6日、京都・円山公園でバイバイ原発3.6きょうと集会が開催された。
集会冒頭、コンシューマーズ京都の溝内氏が主催者として挨拶した。福島原発告訴団長の武藤さんからは「福島原発事故の責任を誰がとるのか」と題した講演が行われ、多くの人々が被害を受けた事故に対して誰も責任を取っていない現状について語った。
その後脱原発運動を続けている団体から報告とアピールが行われた。
今こそ、脱原発に舵を切ろう
原発賠償京都訴訟原告団からは「大阪高裁で原告勝利判決が出されたが、多くの地裁判決では原告敗訴となっている。流れをつくっていくためにも勝利判決を勝ち取っていく」という力強いアピールがあった。若狭の原発を考える会の橋田さんは福島原発事故以降行ってきた取り組みを報告。さらに、老朽原発である大飯・高浜原発の再稼働を阻止するため全力で取り組むと決意を表明した。日本科学者会議京都支部の市川さんは科学者としての立場から、「本来住民を守るために強化するべき安全対策が後退しているだけではなく隠蔽されている」と鋭く批判した。
政府や東電は2041~51年に廃炉完了としているが、デブリ(溶け落ちた核燃料)の取り出しや汚染された原子炉・建屋の解体計画は削除されており、どのような形で廃炉を進めていくのか見当もつかない。核廃棄物の処理場も定かではない。またプルトニウムの大量保有に対して世界各国から非難の声が上がっている。
ドイツでは脱原発で生じた損害を補償するため3100億円を支払うことを電力4社と合意。着実に廃炉へ向けて進んでいる。日本も脱原発に舵を切らなければならない時期が来ているのである。
集会の最後には、「事故による損害賠償」「東電の刑事責任追求」「問題が山積している関電に原発稼働資格なし」「原発再稼働阻止」「脱原発社会の実現」などを謳ったバイバイ原発京都集会決議文を採択。円山公園から京都市役所までデモ行進した。
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