コロナ禍で日本への遠征闘争ができないことを見越したS電気社による「韓国サンケン解散・全員解雇」が１月20日に強行された。翌21日にS電気大阪支店前に70名を超える労働者・市民が集まり、「S電気は、韓国サンケンの解散・全員解雇を撤回せよ！」のプラカードを掲げ、抗議の声を上げた。

申し入れに対して誠意のない回答

最初におおさかユニオンネットワーク垣沼代表が、本日の抗議集会の主旨を説明。韓国サンケンの解散・全員解雇の撤回まで韓国サンケン労組の仲間と共に闘う決意を表明した。
その後、代表団でS電気大阪支店に赴き12月４日に文書で申し入れた内容について回答を求めたが「文書は本社に届けたので、こちらで対応はできない」との回答があり、面会にも応じなかった。

籠城テントからの生配信

抗議行動に参加している各労組から連帯アピールを受け、現地本社前で籠城テント闘争を行っている韓国サンケン労組のオ・ヘジン支会長からインターネット中継で日本の仲間の支援に御礼と現地の状況について報告があった。会社解散の１月20日は、会社前でオ・ヘジン支会長とキム・ウニョン副支会長が剃髪し、組合員は闘いを決意し手形を押した横断幕をフェンスに掲げた。
21日は、大阪だけでなく東京事務所前でも抗議集会が開かれており、韓国からのメッセージについて通訳を介して大阪の仲間にも伝わった。
集会の最後に、「S電気による労働者の使い捨ては許さない！」と抗議の声と団結ガンバローで締めくくった。
今後も韓国サンケン闘争が解決するまで、大阪支店前での抗議集会を継続することを確認した。