ヘイマーケット広場跡のモニュメント

 Goole ストリートビュー より

11月25日、エル大阪南館5F大ホールで第91回中之島メーデー実行委員会が主催で「メーデーの闘いから学ぶ労働者集会」が開催されました。

学習会に先立って、主催者挨拶に立った全港湾大阪支部国分副委員長は、「当初は5月1日メーデの前段にメーデの歴史を知る学習会を企画していましたが、コロナ感染の拡大した影響で順延し、本日の開催となった」と話されました。

労働者の祭典の起源を学ぶ
「メーデの歴史」について、大阪産業労働資料館(エルライブラリー)館長さんからお話しを聞きました。
労働運動はイギリスの「ラッダイト運動」(1811~1817年頃)から始まります。繊維工業地帯に働く労働者たちが、機械化のせいで失業したため起こした暴動が最初でした。
しかし、国家の弾圧は厳しく扇動者は「死刑」などの重罪に課せられました。

8時間労働制を求めて
世界初のメーデーは8時間労働制を要求するゼネストをきっかけに始まりました。1886年5月1日、合衆国カナダ職能労働組合連盟(後のアメリカ労働総同盟AFL)がシカゴを中心に8時間労働制を要求するストライキを行いました。
しかし、5月3日にストライキをしていた労働者4名が警官に射殺される事件が発生し、翌4日に抗議集会をヘイマーケット広場で開催している最中に爆発物を使用した衝突が発生。警察側7名、労働者側4名が死亡する事件で活動家が逮捕され、無実の罪で処刑されました。
ヘイマーケット事件で虐殺された労働者への抗議を込めて5月1日を「国際メーデー」とすることが「第2インターナショナル」創立大会(1989年)で決議されました。

日本のメーデーの歴史

日本では、国際メーデーに遅れること30年、1920年5月2日に東京・上野公園で第1回メーデーが開催。大阪では、翌1921年5月1日に行われ5千人が参加しました。太平洋戦争の4年間を除き、終戦後の1946年から毎年メーデーが開催されました。
日本では、連合、全労連、全労協メーデに分かれて行われています。また、非正規労働者の増加に伴い、格差拡大と貧困層の増加という経済的背景のもと、「自由と生存のメーデー」が2005年から始まりました。大阪釜ヶ崎メーデーも1970年から毎年取り組まれています。写真や動画を織り交ぜながらメーデーの歴史について学びました。


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ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…)

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