2020新春旗びらき


2020新春旗びらき

反転攻勢の年、誓い合う

1月11日、「2020新春旗びらき(近畿地方本部・各支部共催)」が学働館・関生で行われ、各界来賓・組合員・共闘団体・議員・業者団体など多数が結集した。第1部では主催者や来賓が挨拶し、第2部ではお楽しみ抽選会などの催しを開催。不当に捕らわれた仲間を取り戻し、今年こそ生コン関連業界の正常化を実現するとの決意を誓い合った。

はじめに、近畿地本・垣沼陽輔委員長が主催者挨拶を行った。
● 大衆の力結集して腐敗政治の一掃を
垣沼委員長は「年明け早々から米軍はイラン革命軍の司令官を暗殺。戦争に至るのかと懸念したが、両国とも事態のエスカレートを避けているのが現状だ。
また、複数の国会議員が日本でカジノ事業を展開したいという企業から金銭を受け取っていたとの疑惑が発覚。維新の会に所属していた下地議員もその一人で、同党はすぐに除名処分を行ったが、国会のなかでこの疑惑の全容を明らかにしてもらいたい。
私たち労働者を取り巻く状況は大きく変化している。『働き方改革』のなかで、副業が認められた。これは裏を返すと、ダブルワーク・トリプルワークをしなければ生活ができない低賃金が横行しているということだ。資本の側はさらに、雇用関係を壊し、労働者を個人事業主にして企業と個人の契約関係にしようとしている。儲かるときにだけ仕事をさせて、いらなくなったらすぐに契約を解除できるようにしている。これは企業の責任逃れに他ならない。私たちはこうした『働き方改革』の本質を暴露していかなければならない。
今年は反転攻勢の年。勾留されている仲間を早期に奪還し、運動を前進させるために全力で奮闘する」。

 

続いて、関生支部・武洋一書記長が挨拶した。
●  仲間の早期奪還と生コン業界再建を
洋一書記長は「昨年は本当にたくさんのみなさんに多大なご支援をいただきながら、委員長・副委員長の2名を奪還することができず非常に残念だ。早期に二人を取り戻すため、全力を尽くしたい。
さて、権力はなぜ関生支部を弾圧するのか。賃上げの原資を得るために運賃引き上げを求めて中小企業と協力して協同組合をつくり、下落していた生コン価格を引き上げて原資をつくった。そして、生コン工場・セメントメーカーに対して運賃を上げるよう要求。これが『威力業務妨害』とされた。
関生支部はこれまで何度も弾圧を経験してきた。80年代、90年代は逮捕されても20日ほどで出てくることができた。しかし、2005年の弾圧以降は長期に勾留されることが当たり前のようになっている。
関生支部の中小企業政策、資本主義社会のなかで中小企業を団結させて競争しない仕組みをつくってきた。これは社会変革の一環だ。資本や権力からすると、これは許せないということになる。80年代にも日経連の大槻文平が『関生の運動は資本主義の根幹にかかわる。箱根の山を越えさせてはならない』として大弾圧をしかけてきた。今回も、資本の側のそうした危機感がこれだけの弾圧につながっている。裏返すと、それだけ彼らが追い詰められているということであり、関生支部を叩かなければ自分たちの支配体制が崩されてしまうという焦りがある。
私たちは闘いのなかで大きな財産を得ている。闘いのなかで多くの仲間と出会い、これまでにない仲間を獲得している。さらに、若い世代が育っている。今年一年、勾留されている二名を奪還し、大阪広域協組を正常化・民主化する取り組みに全力を尽くす」。

この後、各界来賓の挨拶に入った。

近畿地本・垣沼陽輔執行委員長

 

全港湾関西地本 大野進委員長

  

このなかで全港湾関西地本の大野進委員長は「全港湾は連帯労組と歩調を合わせて運動してきた。とりわけ、大阪支部は『一心同体』だということで、他の労働組合が離れても離れることはないという決意でこの間やっている。どんなことがあっても一緒に闘う」と挨拶。  また、大阪平和人権センターの米田彰男理事長は「政府は、『もう桜を見る会のことは忘れるだろう』と言っているが、国民は忘れない。モリカケに始まり、公文書改ざんなど色々なことがあった。これに警察が全く動かないのはおかしい。その意味でも、大衆的な運動で彼らを追い詰めていくことが大事だ。関生支部とも連帯しながら安倍政権を倒すためにがんばりたい」と語った。

さらに、韓統連大阪本部の金隆司(キム・ユンサ)代表委員は「現在、最後の冷戦と言われた朝鮮半島が70年の分断を乗り越えて平和と統一へ向かっている。今年は大きな飛躍の年だ。朝鮮半島の平和と日本の平和は表裏一体。朝鮮半島の平和と統一のために、日本の平和と民主主義のために、ともに闘うことを強く訴える」と挨拶した。

奮闘誓い合い乾杯して歓談し、交流を深める。
この後、鏡割りと続き、朝鮮総連大阪府本部・金政義(キム・ジョンウイ)国際部長の発声で乾杯。歓談しながら交流を深めた。
第2部ではお楽しみ抽選会を開催。当選番号が発表される度に歓声が沸いた。


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