日本労働運動史に残る大争議から学ぶ
10月17日、阿倍野区民センターで「三池闘争60年シンポジウムin関西」が開催された。「このシンポジウムで関生支部の闘いと現状報告を」との依頼をうけ参加させていただいた。
60年前の三池闘争で、生存権を死守する組合活動と財閥企業を支える国家との闘いがあったことをシンポジウムで体感した。
労働者支配をする資本
資本の攻撃は、今も変わることなく「強い組合活動に対しては徹底して攻撃する」「生産阻害者のレッテルを貼る」。対する労働組合は「産業・職場の民主化を求める」。今の関生支部の闘いと同じだ。
差別されて働かされてきた反発が蓄積して起こった当たり前の運動であった三池闘争。「労働組合が何のためにあるのかを明らかにした闘いでもあった」と、元三池炭鉱労働組合の立山さんは言う。「現在も同様全く変わっていない」。資本は労働者を差別し、労働者支配を変えずにいる。だからこそ、今、この三池の闘いを知ってもらうことに大きな意味がある。
今回の三池闘争60年シンポは、「三池を知らない世代に伝えること」「三池をともに闘った世代に現在も闘い続けている現実を伝えること」「資本と国策によって踏みつけられている現代の運動、闘い続ける個人、市民、労働者との連帯を促進すること」と3つの目的があるとシンポジウム開催の意義を伝えた。
最後に、「三井資本に対し、三川坑炭じん爆発の責任表明と死者458人、一酸化炭素中毒患者839人もの犠牲者と被害者の霊と生存者、その家族に対して謝罪することを強く要求します」と決議文が読み上げられ、参加者全員で確認した。
これが現在に続く資本に対する責任追及行動である。
大人数の参加者で会場は埋め尽くされ、シンポジウムは労働者の次なる闘いへと決議されシンポジウムは終了した。
先人の闘いを継承し資本や権力と闘おう
関生支部の誕生以前にこれほどの大闘争が繰り広げられていたことを今の世代の労働者は知らない。先人の闘いを継承し、今の時代に結び付けなければ資本や権力の思いのままの社会となる。シンポジウムで改めて関生闘争と三池闘争を考えさせられた。
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