中央本部よりのお知らせ


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ご案内
9・14 国際シンポジウム
「企業のコンプライアンスと産業別労働組合の役割」

「コンプライアンス」は法令遵守という意味です。1990年代、法令を無視した企業の利潤追求活動を批判する市民運動や世論の高まりのなかで一般的
に使われるようになりました。どの大企業も「コンプライアンス指針」を制定しています。
ところがこれら指針はしょせん作文にすぎず、大企業の品質不正や法令違反は後を絶たないのが現実です。お詫びの記者会見をしたのにしばらくすると同じような法令違反が発覚したスズキ自動車や東洋ゴムのような事例、建設業では大和ハウス工業やレオパレスの大規模な欠陥・手抜き工事、セメントメーカーでは骨材品質データ改ざんの判明でJIS(日本工業規格)の認証取り消しに追い込まれた三菱マテリアルの事件などが最近の代表例です。
なぜ企業のコンプライアンスは口先だけなのか。少し歴史をさかのぼってみると、水俣病をはじめとする数々の悲惨な公害事件が私たちに教えたのは、労働組合がみずからの賃金・労働条件だけでなく、生産現場をしっかり監視し、社会正義にかなった企業活動をおこなうよう規制する社会的役割が重要だということでした。労働組合のコンプライアンス活動が必要とされるゆえんです。
私たち全日建は1990年代以降、重大な交通事故につながる過積載の追放、建設現場の週休二日制の点検活動、欠陥生コン(シャブコン)の追放など、コンプライアンス活動を産業政策運動の中心課題のひとつに位置づけてきました。なかでも関西地区生コン支部は、過当競争構造の生コン産業において公正な取引環境(適正価格、中小企業の経営と雇用の安定、品質確保)を実現する活動の一環として、もっとも精力的かつ先進的なコンプライアンス活動を実践してきました。
こうしたコンプライアンス活動は、世界的にみれば、海員、港湾、建設などの国際労働組織では労働の安全と適正な雇用条件、産業別労働協約を守るための基本活動として日常的におこなわれているものです。
ところが、昨年以来、警察・検察が、法令違反だらけの建設現場に対する関西地区生コン支部のコンプライアンス活動を、ヤクザ・暴力団による「いやがらせ」やゆすり・たかり行為であるかのように歪曲し、つぎつぎに刑事事件に仕立て上げています。正当な産業別労働組合の活動に対する重大かつ不遜な挑戦だといわねばなりません。コンプライアンス活動の必要性と目的、実態とその正当性をあきらかにすることが緊急に必要です。
そこで、ITF(国際運輸労連)やBWI(国際建設林業労組連盟)をゲストに招いて国際シンポジウムを開き、あらためて企業のコンプライアンスと産業別労働組合の役割や意義を明確にすることにしました。
ご多忙のところ恐縮ですが、みなさま方の積極的なご参加を期待してご案内いたします。

以上

    
名称 「国際シンポジウム
 企業のコンプライアンスと産業別労働組合の役割」

主催 全日本建設運輸連帯労働組合
協賛 フォーラム平和・環境・人権

日時 9月14日(土)開場12:00、開会13:00~17:00終了
会場 京都社会福祉会館ホール 京都市上京区堀川通丸太町下る
    電話075-801-6301  交通京都市営地下鉄東西線「二条城前駅」から徒歩8分

参加の申込書法 参加申し込みお手数おかけして恐縮ですが、事前に、別紙に氏名、所属団体、連絡先を記入してFAXでお申し込みください。
           宛先全日本建設運輸連帯労働組合
          〒111-0051
          東京都台東区蔵前3-6-7蔵前イセキビル4階
          電話03-5820-0868
          FAX03-5820-0870

パンフレット & 申し込み用紙 PDF


連絡先

連帯ユニオン 地図
(全日本建設運輸連帯労働組合 近畿地方本部)
〒550-0021
大阪市西区川口 2-4-28

06-6583-5549

TEL 
FAX  06-6583-5534
Email   web@rentai-union.com
 

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