労契約法20条裁判勝利報告集会
有期労働者の格差は「不合理」、
判決を活かし格差改善
2月24日、大阪市内のホテルクライトン新大阪で「ハマキョウレックス労契法20条裁判勝利報告集会」が開催されました。
この裁判は、昨年6月1日に最高裁で「一部高裁へ差し戻し」との判断が出ていました。同年12月21日の高裁判決を会社側が上告しなかったことで組合側の勝利判決が確定。これは有期雇用労働者の格差是正に向けた歴史的な勝利判決で、新聞各社などマスコミが大々的に取り上げ、同じく20条裁判を提訴している郵政産業労働者ユニオンや東京メトロポリスなどの裁判にも大きな影響を与えるものとなりました。
報告集会には、ハマキョウレックスの裁判に当初からかかわっていただいた中島弁護士をはじめ、大阪労働者弁護団の弁護士4名と市民団体、労働組合などが集まりました。トラック支部の広瀬委員長、中央本部の菊池委員長の挨拶のあと、中島弁護士から判決に至るまでの経過や判決の意義などが報告されました。
乾杯後、ハマキョウレックス分会を担当する柳生副委員長から、争議にまつわるエピソードが報告され、また、各団体の代表者からもお祝いの言葉をいただきました。当該の分会長からこれまでの支援・協力に対する謝意が述べられたあと、中央本部に勝利旗が贈呈されました。
大いに盛り上がった集会は、近畿地方本部の垣沼委員長の中締めの挨拶で終了となりました。
今回の勝利判決によって有期雇用と無期雇用との格差は一定是正されました。
現在、分会長をはじめ2人の有期雇用労働者は労契法18条により昨年10月1日に無期雇用となりました。しかし、2人は会社が新たにつくり出した「無期パート」という身分にあります。今後は「正社員」と「無期パート」という二つの無期雇用間の格差是正を勝ち取るため、闘っていきます。
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