生存する闘いを継続 釜ヶ崎越冬支援パトロール
 
全国の仲間と共闘

昨年12月30日、釜ヶ崎越冬支援パトールに参加しました。釜ヶ崎では、仲間の命を守り抜く闘い「越冬闘争」が多くの仲間の支援を受けて闘い継がれてきました。今年で49回目を迎えます。

朝日分会の取り組みとして毎年参加しています。寒空の下で野宿を強いられている方たちに声をかけ、ビラや毛布、食料などを配ってパトロールを行います。
連帯労組以外にも、他府県の高校生や各団体など、約40名が参加しており、2グループに別れてスタートしました。
この越冬闘争は、あいりん総合センターやシェルター(宿泊施設)が利用できなくなる12月29日から1月4日までの間、「一人の凍死者、餓死者も出さない」を合い言葉に地元の有志や各団体が炊き出しやイベントなどを行い、厳しい寒さや空腹と闘い、官公庁が仕事始めの1月4日に要望書を提出するという取り組みです。
1960年代の国による内需拡大政策の建設特需の終焉後、政府は日雇い労働者の救済を行いませんでした。そして、その犠牲を強いられた釜ヶ崎の労働者は、日雇いで稼いだ賃金で食事をし、「ドヤ」と呼ばれる簡易宿泊所に泊まるのが日常です。仕事にアブレたり、宿泊料が払えない人は、行政が運営する「シェルター」で寝泊りします。しかし、年末年始は日々雇用の仕事がなく、またシェルターも閉まるため泊まる場所がなくなり、野宿をしざるを得なくなっているのです。

大闘争があっての今であることを学ぶ
このような状況を改善するために1970年に第一回釜ヶ崎越冬闘争が開催されました。
当時、釜ヶ崎の公園は暴力団が仕切っていました。そのため、越冬闘争の開催に向け、労働者や実行委員たちは実力で公園を解放するために闘ったのです。このとき、こちらを守ってくれるはずの警察や機動隊までもが労働者を攻撃してきました。越冬闘争はまさに、体を張って勝ち取った権利なのです。
以前のように直接的に衝突することはありませんが、闘いは続いています。「生存」を要求しなければならないのが釜ヶ崎の現実です。寒い冬を越すための野宿は労働者にとって命がけの「闘い」なのです。



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