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連帯ユニオン

他人の痛みは我が痛みの精神で、労働運動に取り組んでいます。 働く人々の労働条件の向上を目指して、日々活動しています。

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フクシマ連帯キャラバンMARCH  8th, 2018

私が実際に見た福島の現状を伝えたい!

2月2日から3日にかけてフィールドワークを行った。いわき市小名浜港で全港湾東北地本の仲間たちと合流し、いわき市民放射能測定室たらちねを訪問。ここは原発事故後、子どもたちの健康を心配する母親たちが中心になって作られたNPOだ。

母親中心でうまれたNPO
ここでは高価な機械をなんとか購入するため寄付を呼びかけ、子どもたちの被曝や食べ物の放射能測定を自らが行ってきた。γ線を放出するセシウムだけでなく、β線を放出するストロンチウムやトリチウムの測定も可能だ。本来は一つの食品を測定するだけで数万円もかかるβ線測定だが、ここでは3000円で行っている。当然赤字なので、寄付やクラウドファンディングで費用を賄っている。
たらちねクリニックは、県の診断ではその場で結果を知らされないことに不安を感じて作られたとのこと。2017年からは新たにクリニックも開設。子どもたちの診察以外にも保養の送り出しや出張診療も行っている。ここでは、自ら先頭に立って子どもたちを守ろうとする母親たちの意志を感じるとともに、福島の置かれた現状の厳しさを感じざるを得なかった。

帰還困難地域の看板
帰還困難地域の看板

その後、キャラバン隊はJビレッジを経由して富岡へ。6年前とは違い富岡駅は駅舎も綺麗になり電車も運行している。しかし、所々に震災の被害が残っていた。
最後に富岡の帰還困難地域を見学。道を挟んで帰還困難地域と既に人が住んでいる区域に分かれている。人が住んでいる区域には建築中の家まで。空間線量は大して変わらないはずなのに、この違いは何なのか。6年ぶりの富岡夜ノ森公園付近はいまだに立ち入り禁止だった。

飯舘村へ向かう道中、フレコンバックの山があちこちで目につく。役場にある線量計は0.23マイクロシーベルトを指しているが、これが定められた上限らしい。空間線量は他の地域と比べて高かく、水のたまる所は1マイクロシーベルト以上を記録。その後、長泥地区の立ち入り禁止のゲートギリギリまで移動した。ゲート付近には大きな牛舎が4棟。汚染のため廃業を余儀なくされた畜産農家はさぞかし無念だったことだろう。牛舎の中はがらんとしていた。見学しているとパトカーが来て私たちを怪しむような目で見ていた。立ち入り禁止区域の近くをいつもこうして監視しているのだろう。ゲート付近はやはり線量が高かった。

津波の被害を受けた小学校
津波の被害を受けた小学校

被災地の傷の深さに愕然

新たに開通された114号線は震災当時避難する車で大渋滞となり、多くの人が被曝した。浪江町は大量の放射能に襲われていたのに避難指示が遅れて、住民たけでなく避難者も被曝した。車で走っていても車内の空間線量は上がり続け1マイクロシーベルトを軽く突破。改めて被曝の恐ろしさを知る。
浪江町の請戸漁港につくと、まずは小学校へ。ここの子どもたちは奇跡的に一人も亡くならずにすんだ。しかし、津波に襲われた小学校の建物はそのままで、津波の恐ろしさを教えられた。
最後に、キャラバン隊は請戸漁港のすぐ近くに新たに作られた大平山霊園で献花、黙祷を捧げた。被災地の現状を見て原発の恐ろしさを再認識し、まだまだ支援が必要だと感じた。

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