戦争あかん基地いらん関西のつどい2016
10月10日、エルおおさかで「戦争あかん基地いらん関西のつどい2016」が開催され、関生支部をはじめとした労働組合・市民団体など800名が結集した。
最初に、戦争させない1000人委員会の田淵直さんが挨拶。続いて、参議院議員(沖縄選出)の糸数慶子さんが「辺野古・高江基地建設を許さない」と題して講演を行った。
戦争に反対するのは、沖縄戦の経験
糸数さんは「沖縄では前知事が公約を破って辺野古埋め立てを承認した後、地方・国政のほぼ全ての選挙で『辺野古に新たな基地はつくらせない』と訴えた候補が勝利。しかし、安倍政権はこうした民意を全くかえりみず、戦争準備のための基地建設を強行している。それでも県民は意気消沈しているわけではなく、抵抗を続けている。
一昔前まで沖縄は軍事的な意味で『太平洋の要石』と言われたが、今は『物流と交流の拠点』になっている。基地経済に依存する沖縄は過去の姿だということを知ってほしい。
私が戦争に反対するようになった大きなきっかけは沖縄戦にある。沖縄戦のさなか、生まれたばかりの姉が栄養失調で亡くなり、当時3歳だった兄もマラリアで命を落とした。子どもたちや親たちがこうした苦しみを二度と経験することがないように戦争に向かう安倍政権に対して『平和憲法を守れ』と強く訴え、戦争につながる基地はつくらせない闘いを進めていきたい」と決意を述べた。
続いて、「安倍政権と日本会議の改憲策動をとめよう」と題して『週刊金曜日』編集委員の成澤宗男さんが講演した。
成澤さんは「戦後、GHQによる改革によって『日本の伝統が破壊された』と見なすのが神社本庁を中心とする右派勢力。日本会議はこの延長線上に生まれた団体だ。安倍政権および国会内に日本会議とつながりが深い議員が複数いる。
現在、地域での改憲に向けた運動の実働部隊となっているのは日本会議と同一組織である『美しい日本の憲法をつくる国民の会』。改憲を求める署名は今年5月段階で700万筆に達している。これは提出用ではなく「改憲を実現するための情報提供や国民投票の際の呼びかけ」に使うという。私たちはこうした右派勢力の動きを的確に分析しつつ闘いを展開しなければならない」と述べた。
この後、奈良沖縄連帯委員会の崎浜盛喜さん、反戦・反貧困・反差別共同行動in京都の仲尾宏さんが連帯アピール。実行委員会の中北龍太郎さんがまとめを行い、集会は終了。
集会後、西梅田公園までデモ行進し、「辺野古・高江の基地建設反対」「戦争政策進める安倍政権を打倒しよう」と訴えた。