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   〝続出〟「K労組」を脱退して闘う労働組合へ
 
   

「武建一労働者の未来を語る」
人の痛みを己の痛みとする関生労働運動の実践

著・武建一   (社会批評社)



 生コン運輸会社組合員
  8月29日、生コン運輸会社で3度目の公然化を行いました。新たに加盟されたのは、山川さん(仮名)です。山川さんが「K労組」を脱退し、連帯労組に組織移行をした理由は、会社からの一方的な合理化提案からでした。

山川さんは、「今年度までに退職していく人(二人目)にまでは退職金を支払うが、それ以降は退職金はない」という会社の態度に憤慨し、その事で「K労組」幹部の話しを聞いていると、なぜか彼らは会社側の味方のような発言。そして、同じ仲間の組合員が指名解雇されたにもかかわらず、「K労組」幹部はまるで他人事のように話し、会社との交渉でも全く擁護する事もなく、「仕方がない」という闘う姿勢のない対応でした。
山川さんは、退職金制度を含め、様々な制度を労働組合として協定化しているにもかかわらず、その協定を会社から一方的に破棄することを言われているのに、全く反論すら行わない「K労組」という組織に絶望を感じました。そして、「労働組合とは何か?思想信条にかかわらず要求で団結し、労働者と仲間を守る為の存在ではないのか?」「このままでは、これから先がどうなっていくのか、明日は我が身かもしれない・・・」と思い、この不安を解消できるのは「実績と行動力のある連帯ユニオンしかない」という結論に至りました。
山川さんは、会社から合理化提案のあった翌日に「K労組」へ脱退届を提出、連帯ユニオンへの組織移行をする決意を固めました。「今後は、会社の一方的な合理化攻撃をはね返し、働く者の権利を守っていく運動を遅ればせながらやっていきたいと思います。また、他の「K労組」職場に対しても本当の労働組合運動とは何か?を啓蒙し、更なる結集を呼びかけていきたい」と語っています。

 
 生コン運輸会社(兵庫)組合員
兵庫県に本社を置く生コン輸送会社で8月24日、1名の仲間が連帯ユニオンに加入し、公然化を果たしました。

今回組合加入した石川さん(仮名)は、同社に5年間勤続し、主に小型チャーター輸送部門で勤務しています。
石川さんは、賃金の2割以上のカットを一方的に通告され、また、8月初旬には業務中に負ってしまった怪我も「自分の責任で何とかしろ」と言われ労災手続きさえ行ってもらえなかったことから、主たる勤務先であった会社の分会員を通じて相談があり、今回の組合結成に至りました。
労災すら適用しないという同社の対応は到底許されるものではありません。「会社が厳しい状況なのは分かるが、従業員にも生活があるので一方的な大幅賃金カットは許せない、輸送業界の再建と併せて自分も頑張って行きたい」と意欲を見せている石川分会員に、組合員の皆さんもご支援ご協力よろしくお願いします。 

くさり No,725より

連帯ユニオン議員ネット