近畿の各地で労働者の祭典が開催される

５月１日、初夏を思わせる青空の下、中之島公園剣先広場で「２０２３年第94回中之島メーデー」が開催された。開会前にポテッカー「なんとかせえよこの物価高！戦争やめろ！あげろ賃金！」を参加者全員で高く掲げアピールした。

主催者を代表し挨拶に立った関生支部湯川裕司委員長は、「23春闘は大企業を中心に満額回答が相次いだが、大多数の労働者が働く中小企業では、賃上げどころか製造単価の引き上げもままならない状態だ。連合のメーデーに岸田首相が招待され挨拶を行っているが、労働組合が春闘で対峙することもなく、労働者の切実な要求が実現可能なのか疑問だ。私たち関生支部は、刑事事件で逆転無罪となる判決が相次いでいるが、政策運動の積み重ねが無罪判決に繋がっていると思う。しかし、厳しい判決もあるので上級審で無罪を勝ち取る運動を広げていきたい。中之島メーデーに結集した各労組の力で奮闘しよう」と締めくくった。

◆戦争反対の声高らかに

しないさせない戦争協力関西ネットワーク垣沼共同代表は、「ロシアによるウクライナ侵攻から１年。ＮＡＴＯの戦争支援撤廃、ロシアのウクライナ撤退を実現し和平交渉を開始すべきだ。３月には自衛隊が石垣島にミサイルを搬入。先制攻撃能力保有は、憲法９条違反だ。10月に『２０２３秋関西のつどい』を開催するので多くの仲間に参集してほしい」と訴えた。
大阪労働者弁護団平方代表幹事からは、労働者が労働組合に結集し、当たり前の権利を勝ち取ることが厳しい時代だからこそ労働組合の存在感を高めよう。労働者弁護団も皆さんと共に裁判闘争をはじめ権利確立のため取り組んでいく。小さな悩みでも法律相談を受けるので遠慮なく来て欲しいと話された。
政党・議員挨拶では、参議院議員に繰り上げ当選した大椿ゆうこさん、れいわ新選組大石あきこ衆議院議員から、国会内で労働者の権利確立のため奮闘したい。また統一自治体選挙当選の自治体議員からは決意表明がされた。

歌と演奏では、「月桃の花」歌舞団の沖縄舞踊が会場を盛り上げ、５労組７職場から争議の現状報告があり、メーデーアピールを読み上げ全員の拍手で承認。ポテッカーの掲示と閉会挨拶を全港湾大阪支部小林委員長が行い、梅田ＯＳ前までデモ行進をし道行く市民にアピールを行った。