命を守るために原発をなくそう
3月7日、エルおおさかで「さよなら原発関西アクション」が開催された。
集会では、福島県三春町在住の武藤類子さんが次のように報告した。
「原発事故から10年経ったが2号機・3号機の格納容器の蓋(ふた)部分の放射線量が際立って高く、誰も近づくことができないということが最近になって分かった。
事故当時18歳以下の子どもたちに実施した甲状腺検査では原発事故との関連は認められないと発表されているが事実は違う。
原発廃炉の最終形がまだ何も決まっていない。過酷な被ばく労働に従事する作業員の死亡事故や熱中症が多発しており、東電や経産省の行っていることは非常にずさんで無計画だ。
東電の旧経営陣を被告とした『東電刑事裁判』では2019年に東京地裁が『全員無罪』の不当な判決を下している。今年中には東京高裁で控訴審が開かれる見通しだ。裁判所には正義を体現する姿勢を示してほしい」。
終わりなき廃棄物発生 原発止める声を!
また、青森県保険医協会理事の佐原若子さんは、青森県六ヶ所村の再処理工場ではたった1日で原発1年分の放射性物質を排出すると報告。そのため、規制をすれば稼働できないという理由から規制がないなど、環境と住民を無視した運営が行われている実態を告発した。
元福井地方裁判所裁判長の樋口英明さんは講演のなかで、福島第一原発事故では2号機と4号機に構造的欠陥があったため奇跡的に小規模な事故で済んだと指摘。原発建設時の耐震性の基準がハウスメーカーのものよりも低かった事実を報告し、日本のような地震大国では原発の安全性は保障されないと大飯原発を止めた理由について語った。
集会終了後、参加者は西梅田公園までデモ行進し、脱原発を市民に訴えた。
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