粘り強く問題追及
森友問題発生から4年。3月28日、豊中市中央公民館で「ええかげんにせえ! モリ、カケ、サクラ 瓜三つ!森友学園問題追及 怒りのデモ4年目集会」(主催:「森友学園」疑獄を許すな実行委員会)が開催された。新型コロナウイルス感染拡大でイベント・集会の自粛を求める声が強まるなか、消毒液設置や室内換気、座席間隔を離すなど十分な配慮がされたうえでの集会開催となった。
主催者挨拶のなかで、「新型コロナウイルス感染拡大を口実にして今回の集会の会場である豊中市立中央公民館、豊島公園の使用を取り消すという連絡がそれぞれ公民館、公園みどり推進課からあった。こういった権力からの自粛要請は緊急事態宣言の先取りだと捉えて危機意識を持ち、使用取消は不当として提訴、また記者会見を行うなどして取り組み、今回の集会の開催が実現した」との報告があった。
緊急事態宣言を可能とする「新型インフルエンザ等対策特措法」の改悪で個人の権利が脅かされているなか、新型コロナウイルスの脅威を認め、適切な予防処置を行いつつ、憲法21条で保障されている集会および結社の自由など表現の自由を守っていくという姿勢が大事であろうと感じた。
逃げ回る安倍首相―逃がさぬ包囲網を
集会では、木村真市議が講演。木村市議は、森友問題のこれまでの経過、また森友問題発生以降、加計、「サクラを見る会」問題、証拠の隠蔽、改ざんなど大きな疑獄が続き、「安倍政権は将棋に例えれば完全に詰んでいる状態だが、将棋のルールを変え盤の外を逃げ回っている状況だ。非常にもどかしく感じている。しかし、本来この活動の始まりは、極右的な教育を子どもたちに植え付ける『瑞穂の国記念小学院』の開校を阻止することであり、それは実現できた。その意味では一定の成果があった」と述べた。
休憩の後、集会参加者によるリレートークを行って集会は終了。その後、公民館を出発し、野田中央公園まで参加者一同大きな声を上げてデモ行進を行った。
不正告発
森友学園問題については、『週刊文春』(*)3月26日号に決裁文書の「改ざん」を強要され、それを苦に自死した財務省近畿財務局職員だった赤木俊夫さんの遺書が掲載された。赤木さんの妻は真相を究明するため、国と佐川宣寿元国税庁長官に計約1億1200万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴している。
元々、森友問題は安倍首相に忖度したことから始まっている。問題なのは不正を行っているのが明らかなのにそれが公の場で認められず、不正を行った者が処分されず、それどころか出世までしていることだ。赤木さんの言葉を無駄にしてはならない。
赤木俊夫さん さらに詳しく
週刊文春(*) 売り切れのため文春オンラインで赤木俊夫氏が遺した「手記」公開中
東京新聞 <新型コロナ>アベノマスク「何をいまさら」 緊急事態宣言解除の日に県内でも配布始まる
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